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富士の高嶺の雪
1.富士山-26P 93 tq
写真1
2.富士山-28P 93qt
写真2
3.富士山-34P 93 qt
写真3
4.富士山-13P 93qt
写真4
5.富士山-14P 93q
写真5

地球温暖化の影響なのでしょうか、この頃は富士山全体がが真っ白な雪に覆われた姿をみることは少なくなりました。
(写真1、2)

お座敷小唄では「富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も 雪に変わりはないじゃなし とけて流れりゃ皆同じ」と歌われますが、高嶺に降る雪と街に降る雪では、雪の利用価値に大きな差があります。

高嶺の雪は低温のため暫く雪の状態でいて、暖かくなると徐々に融けて水となります。高山の雪は水の貯蔵庫ですから、この貯蔵庫を失えば、それに頼って生きてきた動植物の生存が危ぶまれます。

地球温暖化は海面の上昇をもたらし、南太平洋の珊瑚礁の島、ツバルやキリバスは水没の危険があると騒がれていますが、被害は山岳地帯の高地にも襲いかかります。

世界の高山のアルプスやヒマラヤの雪が次第に消えつつあり、ヒマラやでは2000年に入って雪解け水で氷河湖が拡大しており、下流の山間にある200程の氷河湖の堤防が決壊しているとの報告があります。赤道直下のアフリカ大陸の山、キリマンジェロでも頂上の万年雪が今世紀前半には消えると外電は伝えていました。

日本列島の日本海側には雪積が多いことで有名な地域が沢山あります。雪深いことは、そこに住む人々にとっては不便なので嫌われますが、雪が水の貯蔵庫だとすると、実は恵みの雪でもあります。

その恵みの雪が日本列島に降るようになったのは、実は一万年以上前の縄文時代に遡るとのことです。この時代は氷河期が終わり地球は温暖な気候が続いていました。その結果、大海の海面が上昇して、日本列島に沿って太平洋側を北上していた黒潮の一部が枝分かれして、対馬海峡を通過して日本海に流入して日本海側にも流れ込みました。

冬期、日本海を渡って日本に吹きつけるシベリア寒風は、暖かくなった日本海の海面に触れて大量の水蒸気を発生させ、日本列島に吹き寄せました。水蒸気は日本列島を縦断する山脈に突き当たり上昇して雪となりました。

縄文時代以降、北海道を除く列島の大部分が落葉広葉樹林と照葉樹林で覆われるようになったのは、このシベリア寒風が造る雪のお陰なのです。今は東北の白神山地だけに存在するブナ林は、昔は日本本土全部を覆っていたと言います。ブナ林は雪解けの大量の水で成長し、それを樹中に保持し、徐々に放出しましたから、ブナ山林は豊饒の地となりました。

地球温暖化すれば日本海側への黒潮の流入は増えるだけで、シベリア寒風が吹き続ける限り、日本海側の冬の気象構造は基本的に変化しないでしょうから、暖冬で一部のスキー場が閉鎖されても、日本列島への雪の恵みは今後も続くでしょう。

富士山は、一際高い独立峰ですから、冬になると黒々とした周囲の山々の中に真っ白にな姿ですっくと立っているのが見られます。富士山の白雪は、日本列島に冬の恵みが訪れていることを告げているのです。そう思うと白い富士山は益々神々しく見えてきます。
(写真3.4、5)
(以上)

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【2020/02/08 16:19】 | 風景 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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