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重畳たる瓦屋根は重厚ながら華美である
写真1 神奈川県
1.龍口寺-08D 1207q

写真2長崎県 
2.瓦屋根-07P 96q

写真3 京都府
3.哲学の道-04D 1404qr

写真4 奈良県
4.瓦屋根-02P 94q

西欧建築では屋根よりも壁を重視しますが、日本建築では壁よりも床と屋根を重視します。

欧州大陸は緯度が高いところで気温が低く乾燥しているので、家を建てるときには壁を厚くして寒さに備えますが、降雨量が少なく湿度は低いので、壁を厚くして風通しが悪くなっても気にしません。

日本の国土は南北に長いので全国的に亜熱帯に属するとは言えませんが、総じて降雨量は多く、年間を通じて湿潤な気候ですから、地表からの湿気を防ぐ床と、上空からの雨露を凌ぐ屋根を重視します。その代わり風通しを悪くする壁は重視せず、部屋を仕切るにも軽やかな襖や障子を用います。

壁を重視する西洋建築では、建物の正面の壁面(ファサードと言う)に種々の装飾を施して建物の美観を競いますが、それに対して、屋根を重視する日本建築では、屋根の稜線と、それが重なる姿に美観を求めます。

日本建築の屋根のタイプに切妻造、寄棟造、入母屋造があります。切妻造は本を半開きにして伏せた形で、建物の正面が三角形にそそり立ち、派手に見えます。寄棟造は四つの屋根を伏せて張り合わせた形で、地味ですが安定感があります。入母屋造は上部は切妻造で下部は寄棟造にした建物で、派手と地味の両者を兼ね備えた建物です。

切妻造や寄棟造の建物が沿道に並んで建つ街並みは整然として美しいですが、寺院などに多い入母屋造の建物が屋根の稜線を重なり合わせると重厚で複雑な美しさを表します。

寄棟造の稜線が幾重にも重なったり、寄棟造と切妻造とが組み合わされたり、切妻造の屋根が幾棟も並んだりする光景に出会いますと、暫く足を止めて眺め入ってしまいます。
(写真1、2、3、4)

重畳たる瓦屋根は、順序よく並んでも、複雑に入り組んでいても、夫々の重厚な美観を体現しています。
(以上)
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【2018/08/24 16:27】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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