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真昼に夜が来る シュルレアリスムの写真
1.仲通り高層ビル-12D 1512qr

3.仲通り高層ビル-10D 1512q

2.仲通り高層ビル-09D 1512qt

4.仲通り高層ビル-04D 1512q

写真は目に見える世界を撮るものですから、光のない暗闇では撮れません。
それでは、太陽の光が降り注ぐ快晴の日が撮影に最も良いかというと、そうとも限りません。
写真を撮る人は、太陽が最も明るく輝く、晴れた真夏の正午の時間帯を、ピーカンと言って嫌います。
と言うのは、太陽が頭の真上にあると、物の影が小さくなってしまうからです。
陰影があるから風景に立体感が現れるので、ピーカンでは平板な写真になってしまいます。

真昼に大手町の超高層ビル街を歩いていましたら、突然、ビル街の半分が夜の様に暗くなりました。
陽の当たる明るい道路やビルを見ていて、急に陽の当たらない反対側のビルに目を転ずると巨大な黒い塊に見えました。
しかし直ぐに、その黒い塊に窓があり、ビルであることが分かりました。

人間の目は瞳孔が明暗を調整する仕組みになっていますが、カメラの目は最初に機械的に露光を捉えたままです。
ですから写真の映像では、真昼なのに夜の暗闇が同時に存在するように見えます。
この写真を見た人は、都会のオフィス街に、昼と夜が同居していて、異変が起きたかと思います。

シュルレアリスム絵画の巨匠、ルネ・マグリットの繪に「光の帝国」があります。
繪の下半分が夜の路で、上半分が昼の青空という矛盾した構図の繪です。
ルネ・マグリットは、昼と夜を一枚の絵に同居させると、魅惑が産まれると言います。
自然に潜む神秘を考察して、その思想を目に見える形で表現すると魅惑が産まれると言うのです。

このような難しいシュルレアリスム理論を知らなくても、写真機は「光の帝国」を無意識のうちに簡単に描いてしまいました。
(以上)
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【2016/06/24 21:49】 | 芸術 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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