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青函連絡船のスクリューの摩耗
1.青函連絡船のスクリュー:部分-27D 1501qt
写真1
2.青函連絡船のスクリュー:部分-21D 1501qt
写真2
3.青函連絡船のスクリュー:部分-13D 1501qt
写真3
4.青函連絡船のスクリュー:部分-08D 1501q
写真4
5.青函連絡船のスクリュー:部分-11D 1501qt
写真5

ギリシャの哲人ヘラクレイトスは万物は流転すると言いましたが、この世の中でじっとしていて変わらないものはありません。堅い金属でも、空気に触れれば腐りますし、使えば減ります。その結果、金属の表面に現れる模様は色々に変化しますが、自然が造った金属面の紋様には、人工的でない不思議な魅力があります。

一般に腐蝕は物質を醜くしますが、摩耗は磨くので物質を美しくします。家具や宝石は綺麗にするため磨きますが、意図しない摩耗でも磨く作業は同じですから、思わぬ美しさを産みます。

お台場の船の科学館の桟橋に、青函連絡船洋蹄丸のスクリューが展示されています。津軽海峡を往復した船のスクリューは、長い間、海水と激しく戦ってきました。スクリューは堅い金属であり、海水は流体ですから、スクリューは滝が岩を削るように海水で侵食されたのです。

金属の摩耗には、その仕方により、凝着摩耗、切削摩耗、腐蝕摩耗、疲労摩耗の四種類があるそうです。洋蹄丸のスクリューの、どの部分がどの摩耗に相当するのか分かりませんが、色々な摩耗の結果、色々な表情をしています。

写真1では、海水の摩擦で研がれた金属の表面は波模様になっています。波浪の足跡を見るようです。
写真2では、海流は時には激しくスクリューに噛みつき、はっきりした小さな曲線の紋様を刻みます。
写真3では、海水は、あるところへは強く、あるところへは弱く、スクリューの表面に不規則に当たります。描かれる紋様にアクセントがつきます。
写真4と5では、静かな湾に停泊しているときは波の圧力は休みます。すると、スクリューの表面は腐蝕とか疲労を起こすのです。
(以上)
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【2015/06/03 12:40】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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