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桜の花を訪ねて 1 京都の寺社と散歩道と
桜は気温に敏感な花です。桜の開花前線は日本列島を北上しますが、そのスピードは気温の変化によって毎年かなり異なります。ですから桜の名所を訪れるとき、花の満開の時期をとらえるのは難しいことです。今年の桜は平年並みと言うので、4月上旬に関西地方に花見に出かけました。

幸い古都、京都の桜の名所は満開でした。天候にも恵まれて、久しぶりの京都の寺社や川辺の小道を散策しました。どこでも華やかに咲く桜を楽しむことができました。

まず、JR 東海の「そうだ京都に行こう」キャンペーンの舞台になった十輪寺を訪ねました。京都の西の端にある小さな寺ですが、JR の宣伝が効いて急に訪問者が多くなり、寺では十分な応対ができないと嘆いていました。

お目当ての垂れ桜は、既に満開の峠を過ぎていて、JR 東海の宣伝写真より寂しかったのが残念でした。しかし、十輪寺は晩年の在原業平が過ごした寺で「なりひら寺」とも言われるそうで、壮大で豪華な寺の多い京都では、珍しくひっそりとした佇まいの寺なので、親しみを感じました。(写真1)
1.十輪寺-04D 1404q
写真1 十輪寺

十輪寺への往復の途中で眺めた鴨川の土手の桜並木は満開でした。土手の上の桜を見る人影は少なく、鴨川では桜だけが美しさを謳歌していました。さすが京都は美に贅沢な花の都だと変な感心までしました。在原業平は「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」と詠んでいますが、平安の往時もこのように長閑な都の風景だったのでしょう。
(写真2)
2.鴨川-07D 1404qt
写真2 京都 鴨川の土手

続いて東に引き返して哲学の道を歩きました。壮大な南禅寺の山門を眺めながら歩いていると、ここでも桜の花が松の木の間から顔をだして彩りを添えていました。(写真3)
3.南禅寺-03D 1404qt
写真3 南禅寺の山門

哲学の道とは堅苦しい名前です。哲学者の西田幾多郎がこの道を散策しながら思索にふけったことに因んで、当初は「思索の小径」と言われていたそうです。この哲学の道は琵琶湖疏水の分水に沿って作られた小道で2キロメートルもあります。桜並木が小川の清流の両側に延々と続きます。パッカー姿で歩いている外国人が、日本の哲学は花の下で生まれたのかと誤解されるのも悪くはありません。(写真4、5)
4.哲学の道-17D 1404qt
写真4 哲学の道

5.哲学の道-03D 1404qt
写真5 哲学の道

琵琶湖疏水は京都に琵琶湖の水を送るための水道ですが、水運にも使われていました。そのため落差の大きい蹴上と伏見の間でインクライン(人でなく物を運ぶケーブルカーを言う)を使って船を引き上げていました。今でも、そのインクラインのレール敷きが残って居ます。戯れにレール敷きを歩く人々の頭上には桜の花が咲いていました。(写真6)
6.琵琶湖疎水-03D 1404q
写真6 琵琶湖疎水のインクライン敷地跡

歩き疲れて祇園近くの料理屋に京都の名物料理「いもぼう」を食べに行きました。その途中で、知恩院の前を通りかかると、大きな桜の木が二本、雄大な薄暮の山門を両側から花びらで明るく照らしていました。料理屋は円山公園内にあり、食事の後、ライトアップされた円山公園の桜を堪能しました。ここは八坂神社の裏手で祇園にも近く、夜桜を楽しむ人々で賑わっていました。(写真7、8、9)
9.知恩院-03D 1404q
写真7 知恩院の山門

7.八坂神社-04D 1404qt
写真8 円山公園の夜桜

8.八坂神社-06D 1404qt
写真9 円山公園の夜桜

翌日は京都の桜のハイライト、平安神宮の神苑の桜をゆっくり楽しみました。平安神宮は明治28年(1895)に平安遷都1100年を記念して建造された神社で、昭和51年(1976)に放火により焼失し再建されたので京都では極めて新しいものです。しかし平安神宮の裏手にある平安神宮神苑は、琵琶湖疎水から引き入れた水で池を造り、垂れ桜を配置した日本庭園です。平安時代の歌人、平安人が歌詠みにふけった庭はかくのごとしと思わせる、優雅な庭園です。
(写真10、11)
10.平安神宮神苑-19D 1404q
写真10 平安神宮神苑

11.平安神宮神苑-24D 1404qr
写真11 平安神宮神苑
(以上)
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【2014/04/27 21:17】 | 風景 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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