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嫉妬の毒は凄まじい
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他人の境遇を羨むのは嫉妬の始まりですが、自分より他人が良い境遇にあるだけでは、羨むことはあっても、普通は嫉妬心を持たないものです。

しかし、その境遇の相違が不当な理由や納得できない事情で生じていると思ったとき、人は嫉妬心を抱くのです。その理由や事情が事実でなくても、本人が主観的にそう思うだけで嫉妬心が生まれます。

従って、嫉妬心の解消は理性的な説得では難しいのです。嫉妬する人は、大抵自分を客観的に見ることが出来ないのです。それが出来れば、他人との相違の由来を理解し、嫉妬心など起こさないでしょう。

世間ではよく女は嫉妬深いと云いますが、男も女に劣らず嫉妬深いのです。ただ、嫉妬心を抱く対象が男と女で違うだけです。自分を客観的にみることが出来ない点では、男女の差はありません。

嘗て、自由主義の経済学者、小泉信三は「社会主義は労働者の資本家に対する体系化された嫉妬の情である」と云いましたが、それを逆に表現すれば「民主主義は嫉妬心を政治的に解消する優れた制度である」と云えます。

民主主義制度には色々な欠陥があって衆愚政治になると批判されます。それに対して、第二次世界大戦を勝利に導いた英国のチャーチル元首相は、「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」と民主主義を弁護しました。

しかし、このチャーチルの弁護は「より悪くない」と言っているだけです。民主主義を積極的に弁護するなら、「民主主義は人々の嫉妬心の発生源となる差別感を無くすからよい」と言うべきです。民主主義はみんなの嫉妬心を満足させるから、衆愚政治と言われても好まれているのです。

日本の政治家の古老は云っていました。国内政治は利害ではなく怨念で動いていると。怨念の核は嫉妬心です。とすれば政治家の多くは強い嫉妬心で動いていると言えます。

鉄の宰相と言われた英国のサッチャー元首相は経験を振り返って「嫉妬は危険で破壊的で、分裂を生む感情である」と云っています。このことから、日本だけでなく英国の政治も嫉妬心の害毒に悩まされていることを知ります。

嫉妬が有害なのは、何も政治の世界ばかりではありません。個人の心の内面の問題としても嫉妬心は有害なのです。キリスト教の七つの大罪では、罪の重さを、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲と並べていますが、なんと罪の重さとしては嫉妬は傲慢に次いで第二位です。    

傲慢でない人は、他人の傲慢を感じることはないそうです。他人を傲慢だと感じる人は、自分も傲慢であると知るべきだと言います。同じ論法で、他人を嫉妬深いと感じたときは、自分も嫉妬心を抱いているときかも知れません。或いは、嫉妬心は嫉妬心を呼ぶとでも云うべきかも知れません。

嘗てトルコを旅してトルコ石を買い求めた店で、これを常に身につけなさいと写真にある石を貰いました。これをお守札として身につけていると、他人から発せられる嫉妬心から身を守ることが出来ると云うのです。トルコ人も身に覚えのない他人からの嫉妬の毒に随分悩まされてきたのでしょう。
(以上)
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【2014/04/03 21:51】 | 人生 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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