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野焼を禁止する愚行
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春に草の新芽が出ない前に、野山の枯草を焼くことは、昔から日本では広く行われていました。この野焼きとして有名なのは奈良東大寺の東側にある若草山の山焼です。若草山頂にある前方後円墳の霊魂を鎮めるための宗教的行事として行われたのが始まりと言われています。今でもこの草山の山焼きは古都奈良に春を告げる行事として毎年1月中旬に行われています。

しかし一説によると、野焼の習慣は奈良時代より昔に遡ると言います。春に野山の枯草を燃やすのは、害虫を駆除して春の芽生えを良くするために、弥生時代に米作農業が普及して以来、何千年もの間、稲作農民が行ってきた農作業の一つだと言うのです。

ところが平成13年から「廃棄物処理清掃法」により野焼は禁止されました。法律で禁止した理由は枯草を燃やすと枯れ草に含まれたダイオキシンが発生するからだそうです。ダイオキシン公害が騒がれ始めたのは、石油関連製品を大量に使い、それを捨てた頃からです。

野焼には害虫を駆除する他に重要な働きがあります。早春に田畑や野山で野焼を行うのは、焼灰が肥料として土壌に活力を与えることが分かっています。ということは、野焼は化学肥料や農薬を使わず行う有機農法の有力な手段なのです。

さすがに野焼き全般の禁止は無理があると分かり、農民が害虫駆除のために行う稲藁の焼却や、畦道や用排水路等を除草した刈草等の焼却は許されるようになりました。

しかし、本来なら公害防止対策は野焼き禁止から始めるるべきではありませんでした。公害は元から止めるべきでした。、ダイオキシンなどの公害物質が枯れ草に入らないようにする措置から始めるべきだったのです。野焼の禁止政策は、公害を防止するよりも有機農法を防止するという矛盾した結果を招いていたのです。

写真は利根川沿いの農村で野焼きをおこなっているところです。野焼きで空中にたなびく煙は、冬の畑作の防寒対策にも役立つそうです。
(以上)
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【2014/02/18 15:57】 | 文化 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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