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雪への賛美
                    1.三内丸山-06P 99t
                    写真1 青森県 三内丸山遺跡
                       2.三内丸山-04P 99t
                       写真2 青森県 三内丸山
                    3.角館-43P 98t
                    写真3 秋田県 角館の武家屋敷通り

富士山に初雪が降ると初冠雪とか初化粧とか言いますが、雪を冠や化粧に喩える表現は雪への賛美です。美しい雪は汚れを清めます。雪は野山も街も清めます。すべての色を消し、諸々の形を和らげて、それを眺める人々の心も清めます。

日本は雪に恵まれている国です。恵まれていると言うと雪国の不便さを知らない人だと非難されそうですが、温暖な国に降る雪は恵みの雪なのです。沢山降った雪は緩やかに融けて貴重な水資源になるからです。

日本列島の雪は日本海側の山地に沢山降ります。1万年以上前、地球温暖化で海面が上昇したため黒潮の分流が対馬海峡を通って日本海に流れ込むようになり、暖かくなった海面をシベリア寒風が吹き抜けるとき大量の水蒸気を発生させ、それが日本列島の山々に大量の雪を降らせることとなったと聞きました。

冬になると大量の雪が日本列島を覆うお陰で、やがて日本列島の山野には広大なブナ林が繁茂します。雪の水源がブナ林を育てたのです。ブナ林は木の実を落とし、小動物を繁殖させました。狩猟と採取の縄文人はブナ林のお陰で生きていたのです。雪の恩恵は計り知れないものがあります。

青森県の三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)は縄文前期から中期(5~6000年前)の大規模集落跡です。発掘遺跡から当時を想像した建造物が再現されています。(写真1、2)

日本で雪深い国と言えば、東側に山脈を控えた日本海側の地方です。
秋田県の角館(かくのだて)の街は、武家屋敷の古風な家並みと古木の桜並木で有名です。桜の咲く頃は観光客で賑やかな角館の街も、冬にはひっそりと静まりかえります。黒い塀に白い雪片が走る武家屋敷の風景は幻想的で、桜の豪華さとは対称的です。武家屋敷の雪道を何度も行きつ戻りつ眺めていると、何処からか「雪の降る街を」の歌が聞こえてくるようでした。(写真3)

幻想的な雪景色には儚かなさが付きまといます。暖かい国の雪は忽ち消える儚い運命だからです。日本各地には雪女の民話が伝わっています。青森県、秋田県、山形県、新潟県に似たような雪女伝説があります。中でも小泉八雲の「雪女」の話は人々を惹き付けます。怪しくも儚く美しく、それでいて温もりのある雪女だからです。
(以上)
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【2014/01/24 12:44】 | 文化 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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