FC2ブログ
虫の声を楽しむ文化
1.説明文:道潅山虫聴-01D 0912qrc
写真1 道潅山虫聴の石碑
2.向島百花園-06D 0804qt
写真2 向島百花園の正門
3.向島百花園-39D 0908q
写真3 向島百花園の園内
4.向島百花園-48D 0908q
写真4 入口でこわごわと虫籠を受取る子供
5.向島百花園-50D 0908qt
写真5 和装で虫聴きの行事に参加したご婦人達
6.向島百花園-52D 0908q
写真6 虫籠から虫を放つご婦人達

日本では秋になると少しでも自然が残るところでは、虫の声が聞こえてきます。欧米人にはこの虫の鳴き声は雑音にしか聞こえないそうですが、日本人は、この虫の鳴き声を秋の風情を伝えるものとして楽しみます。

中国人も蟋蟀(こうろぎ)の鳴き声を聞いて喜びますが、それは2匹の雄蟋蟀をリングの上で闘わせて、勝った蟋蟀が叫ぶ勝ち名乗りの声を聞いて喜ぶのです。喜ぶのはリングの下で一攫千金を夢見る男たちですから、日本の風流とは全く異質のものです。

虫の鳴き声を聴いて楽しむこの優雅な趣味は、既に江戸時代からありました。明治の頃までは、東京の日暮里に近い道潅山が虫聴きの名所だったったそうです。道潅山には、明治の画家、尾形月耕が描いた道潅山での虫聴きの絵が飾ってあります。その絵には虫を虫籠に入れて持ち寄り、その虫たちを鳴かせて、周辺の虫に鳴くことを誘うという様子が描かれています。(写真1)

東京の虫聴きの名所としては、道潅山の外に、隅田川の白髭橋袂、隅田公園の牛島神社辺り、王子の飛鳥山などがありました。しかし今は、開発が進んだため都会では虫聴きをするような場所は無くなりました。

しかし、江戸時代以来の伝統の虫聴きの行事が、向島百花園で復活しています。向島百花園は江戸時代に梅屋敷として開園したもので、往時の文人墨客が梅見、月見などで集い、風流を味わったところでしたが、その後、園内には詩歌にまつわる草木が植えられて、武家屋敷の庭園とは大いに趣を異にする、草深い庭園となりました。(写真2、3)

従って、向島百花園は虫聴きを楽しむには打って付けの庭園です。虫聴きの会は毎年8月下旬に開かれています。草深い向島百花園でも自然の虫は少なくなったようで、夕方に来園する人々に鈴虫、松虫などが入った虫籠が渡され、人々は園内でその虫を放ち、鳴き声を聴くという風流な遊びです。

虫籠を怖そうに受け取る子供達も、和装の妙齢のご婦人方も、虫を虫籠から放すため庭園内に向かいます。(写真4、5、6)
(以上)
スポンサーサイト



【2013/09/05 18:58】 | 文化 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<ビルマの竪琴 | ホーム | 力みなぎる大木>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://wakowphoto.blog61.fc2.com/tb.php/590-e3a192d7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |