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早春を告げる花 サンシュユ
                  1.サンシュユ-02D 1103qt
                  写真1
                  2.サンシュユ-02P
                  写真2

今年の冬は例年になく寒い日が続き、梅の咲くのが遅れています。しかし、サンシュユの花は、今年も既に沢山咲いています。

サンシュユの木は、梅と早咲きを競うかのように、寒々とした公園にいち早く色を添えてくれる木です。梅の花は赤や白なので遠くから直ぐ気付きますが、サシュユは地味な黄色い小花なので目立ちません。しかし、冬の風が当たらない木蔭では一斉に花を付けて明るく静かに咲いています。(写真1)

近付いてみると、サンシュユの木は小枝の先に幾つもの花冠を着けてポショポショと遠慮がちに咲いていますが、この黄色い小さな花々は生命力の強い花で、梅より早く咲いて遅くまで咲き続けます。(写真2)

サンシュユが中国から渡来したのは江戸時代中期とのことで、薬用の木として輸入され、当時幕府の薬草園であった小石川植物園に植えられました。秋になると赤い実を結び、その実の果肉を乾燥して山茱萸(さんしゅゆ)という漢方の生薬となります。ものの本によりますと効用は万能薬のようです。

宮崎県の民謡に稗搗節(ひえつきぶし)がありますが、その歌は「庭のさんしゅの木・・・」で始まります。淡い黄色の寂しげなサンシュユの花は、哀調を帯びた稗搗節のメロディに良く合うと思っていましたら、歌の中の木は山椒(さんしょ)の木であって山茱萸(さんしゅゆ)の木でないと言われました。

稗搗節は、平家の落人の鶴富姫が討伐に来た那須与一の弟と恋に落ち、別れを惜しんだときの悲恋伝説を歌ったものです。鳴る鈴を掛けるなら山椒より山茱萸の方が歌の内容にマッチすると思うのですが、この物語は源平時代であり、山茱萸が渡来したのは江戸時代ですから辻褄が合わなくなります。

それにしてもサンシュユの木は、薬用として渡来しながら観賞用としても愛でられる、早春の公園にはなくてはならないものです。
(以上)
  

   
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【2013/03/12 10:33】 | 風景 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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