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騒色、騒音をまき散らす広告専用車
都市の色公害の多くは、建物に付置される広告塔や建物に描かれる広告画面のどぎつい色彩によるものです。人目を引くために、色とりどりの原色を画面いっぱいに塗った広告が街に溢れています。ヨーロッパの国には、交通信号の色と紛らわしい赤系統の彩色は禁止している国があるそうですが、日本ではそのような制限もありません。

日本では公道で「騒音」を出しても、西欧のように厳しく取り締まられませんが、「騒色」については全く野放しの状態です。街頭演説や街宣車の騒音の取り締まりが緩いのは、言論の自由の権利を守るためだそうですが、「騒色」についても表現の自由の権利を守るためとでも言うのでしょうか? 牽強付会の理屈です。

街の建築物への広告が放置されたままなのに、更に街中を走る車に広告を載せることが流行っています。ことの始まりは都バスに広告を載せたことでしたが、車体一面に広告を描いたバスが街中を走るようになって、最初は首を傾げていた人々も余り批判しなくなりました。

それを追いかけるように、長い車体いっぱいに広告を載せた電車、山手線が現れましたが、こちらの方は廃れました。専用軌道の電車では宣伝効果が限られると判断したのでしょう。

しかし、その後も路上の移動広告は広がりを見せています。人や物を運ぶ代わりに広告塔だけを乗せて走る大型トラックが路上に現れました。混雑する街路に割り込んだ大型トラックは、巨大な広告塔を路上で引き回し、ノロノロと走るのです。(写真1)

これらの広告専用車は道路を本来の目的に使っているのではありません。逆に、まともに道路を使う自動車の通行を妨げるという、極めてグロテスクなものです。広告専用車が道路の渋滞に割り込むと、車の流れは一層遅くなり、それだけ宣伝効果が高まると言うのですから皮肉です。

広告専用車の台車は、大型トラックから長いトレーラーまで大型化しています。大画面の宣伝画面は見苦しく、その車が放送する大音響の音楽は、街行く人々に不快感を与えます。広告専用車は、言うなれば「騒音」と「騒色」の運搬車なのです。(写真2)

東京で通行人と店舗の集積密度が一番高い街は渋谷なので、広告専用車の宣伝効果が最も高いのは渋谷の街だそうです。そのため渋谷の街路では広告専用車をよく見かけます。

都市の「美観」は、住民の「美感」に依存しますから、住民からの反対の声が上がらないと、移動広告車による「騒色」と「騒音」は容易には無くならないでしょう。
(以上)


2.公園通り-04D 03q
写真1 交通量の多い狭い公園通りを行く広告専用車

1.渋谷交差点-03D 0501qc
写真2 渋谷ハチ公広場の交差点を行く広告専用車
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【2012/12/12 21:05】 | 発見する | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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