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写真と先輩芸術

人は自分が感動したことを他人に伝えたい動物です。音楽、絵画、彫刻、文芸などの芸術は皆そのようにして誕生しました。

写真と映画は、20世紀になってこの世界に登場した新参者です。映像を手段とする両者は、時には先輩芸術を真似て、時には先輩芸術を押しのけて、時には先輩芸術の手の届かない分野を切り開いて、短い期間に急速な発展を遂げ、今では人々に欠かせない芸術分野を築いています。

工業技術の発展が映像派の味方でした。工業技術の急速な発展のお陰でその成長は速く、広く普及しました。そのスピードは先輩諸芸術を遙かに凌ぎます。古くはライカの発明により機動性を得て写真家は社会へ進出し、最近ではデジカメの発明により大衆がカメラマンになり、個人的な映像世界を豊にしています。

写真と良く似た先輩芸術に俳句があります。俳句は伝統的日本文芸の一つで、森羅万象を短い言葉で表現しますが、写真も森羅万象をひとこまの映像で表現します。

両者の使う手段が言葉と映像と違っていても、俳句と写真はよく似ています。感動の一瞬を切り取って他者へ伝える芸術と言う意味で、両者は同じです。両者は相性がよいので、俳句と写真を組み合わせて表現する芸術分野も存在します。

音楽評論を読むだけでは音楽の楽しみは分かりません。言葉による評論では音楽の感動を表現できないからです。写真評論とて同じです。写真の良さを写真なしで語っても、肝心な所が抜けてしまいます。勿論、写真を見た感想を述べ合うことは意味あることですが、写真も先ず写真を観ることから始めましょう。その後で、感動の余韻を議論する写真評論に耳を傾けましょう。
(以上)


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【2006/09/08 08:30】 | 写真論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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