FC2ブログ
恋は目より入る
                   千鳥が渕-04N 03c
                      恋人-01D 1104qt

アイルランドの詩人イェイツは「酒の歌」で詠みます。
  酒は口より入り、恋は目より入る
  われ杯を口にあげ、君を眺めて嘆息す

一目惚れという言葉がありますから、やはり恋は目から入るもののようです。

小説「若きウェルテルの悩み」は、ゲーテが少女ロッテに一目惚れし、彼女が親友の許嫁(いいなづけ)であることを知り、悩んだ体験をもとに書いた小説です。ゲーテは悩んだ末、少女のもとから去りますが、小説では一目惚れの激しさを主人公の自殺で締めくくりました。

画家シャガールは故郷ベラルーシのヴィテブスクで13才の少女ベラの瞳を一目見て、将来の伴侶と決めたと書いています。数年パリで絵の勉強をしたのち故郷に帰り、ベラと結婚します。二人が空中に浮いてキッスしている「誕生日」というシャガールの絵画は、一目惚れの心境を絵にしたものでしょう。

フランス語では一目惚れのことを「雷鳴の一撃」と言います。この言葉は、目と目が合い、火花が散り、一種の神憑り的な心境を表しています。

しかし、日本文学の古典、源氏物語では、確かに一目惚れが描かれていますが、光源氏の表情と行動は間接的であり慎重です。一目惚れの表現にも洋の東西で違いはあるようです。

文学作品の中や芸術家だけが一目惚れをするわけではありません。私達も若いときは一目惚れの経験はしています。恋は盲目と言いますが、人は分別がつくようになると一目惚れする機会は少なくなります。二人の生活環境を想像できる年頃になれば、高嶺の花だと諦めるからです。

でも、やはり分別のつかない頃の初恋はいいものです。鉄棒の留まって皇居のお濠を眺めている若い二人、神社にお参りしてお神籤を読んでいる若い二人は幸せです。目から入った恋を、相手の目の中に確認しなくても安心できる二人は幸せです。
(以上) 
スポンサーサイト



【2011/07/01 12:40】 | 人生 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<人間はよく生きているか? | ホーム | 雨上がりの光は美しい>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://wakowphoto.blog61.fc2.com/tb.php/446-99ed1ce7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |