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もう一つの地上絵
1.シベリア上空-19D 1105qc
写真1
            2.シベリア上空-26D 1105qtc
             写真2
                         3.シベリア上空-27D 1105qc
                         写真3
                                   4.シベリア上空-29D 1105qtc
                                   写真4

自然は造形の名人ですが、人間が自然の姿を造形と見る、即ち自然を利用する対象としてではなく、観賞する対象として見るようになったのは、西洋では18世紀初頭だと述べました。また、それに比べて日本は浮世絵の風景画に見るように、西洋よりその時期は早かったとも述べました。
(写真随想「風景と言う概念は何時生まれたか」2010.11.14 )

自然の造形ではなく明らかに人間が描いたものでも、余りに大規模な造形は、長い間、人間の目に造形として認識されなかった場合もありました。それはペルーのナスカ川とインヘニオ川に囲まれた、乾燥した盆地状の高原に描かれた幾何学図形や動植物の絵です。

ナスカの地上絵は、高空から眺める事が可能になって、初めて人々の知るところとなりました。近年、人工衛星から地球の隅々まで観察することが出来るようになりましたが、その人工衛星が撮影した写真を見るとき、形状、構成、色彩などに着目して抽象化して見ると、人間業では描けない芸術作品に見えることがあります。

ジェット機は成層圏近くの約1万メートルの高いところを飛びます。人工衛星ほど高くはありませんが、逆にそれだけ地上の景色がよく見えます。

写真はヨーロッパ行きのジェット機からシベリアの大地を眺めたものです。5月のシベリア大地は、まだ河川は凍り付いており、雪氷が斑(まだら)模様に残っていて、それが不思議な形状で分布しています。

筋肉の間に脂肪が入った霜降り肉のように見える雪原は、春を待つ大地の、盛り上がるエネルギーを感じます。(写真1)

融けて水面となった湖は黒く沈んでいますが、点在する白い雪氷は大地から浮き出た斑点のようであり、その湖と雪氷の周りには、人が描いたような白い枠取りが巻き付いています。(写真2)

点在する白い雪氷の斑点は、蛇行する白い長い河川と対となって、点と線の構図を形成しています。(写真3)

複雑に蛇行する白い河川が示す曲線の形は、人体の腰であり胴であり、はたまた目であり鼻であると、見る角度によって千変万化します。ピカソにも負けない造形です。(写真4)

自然の地上絵は誠に芸術的です。
(以上)
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【2011/05/29 13:00】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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