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光は光を奪う
                      神田の夕月-01D 06qr

昔、東京の三鷹に天文台があって天体観測を行っていましたが、今は国立天文台の三鷹キャンパスになってしまい、今では、ここでは天体観測は行っていません。観測所は長野県や岩手県に移転しました。と言いますのは、三鷹天文台の周辺は急速に宅地化して、天体の光が街の光に圧倒されて見えにくくなったからです。

月の光は、昼は見られない微妙な陰翳を、身辺の事物に作り出します。太陽が照らして見えるものと、月が照らして見えるものとは違います。一言でその違いを言えば、月夜の光は人の情念に訴えるものが多いのです。ですから古来、月の光は詩歌の良き題材となりました。

写真でも、明るい中で更に明るいものを写しても印象的にはなりませんが、暗いなかで明るいものを写すと印象的になります。相対的な明るさ、即ち、コントラストが人間の目に強い印象を与えるからです。

都会を離れて田舎で見る月は本当に明るく見えますが、大都会で宵に昇る月は、その光が街の明りに減殺されて余り目立ちません。月自身の光の力が減殺され条件のもとでは、月の光が作り出す陰翳も殆ど見えなくなります。

写真は東京の都会のビルの谷間から昇る満月です。自動車のヘッドライトの明りに圧倒されて、地上には月影のかけらもありません。
(以上) 
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【2011/04/28 11:07】 | 発見する | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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