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赤い郵便ポストはパブリック・アート
            ロンドン-39Pr
            写真1 ロンドンの郵便ポスト
                      赤ポスト-04P 83ht
                      写真2 川越の街にて
                                角館-09P 98qr
                                写真3 秋田県角館にて
郵便ポストと言うと、個人の家の玄関口などに置いてある郵便受けの小箱のことも言いますが、郵便局が街角に設置している赤い四角い大きな箱も郵便ポストと言います。

郵便局が設置する赤い四角い郵便ポストは、嘗ては円筒形の丸い郵便ポストでした。明治新政府が飛脚制度を改め近代的な郵便事業を興そうとしたとき、責任者に任命された前島密は、イギリスにその範を求めました。

イギリスの郵便ポストは円筒形でした(写真1)。明治末期の最初の郵便ポストは、イギリスのそれを模して作ったので、同じく円筒形でした。戦後も丸形と称する円筒形のポストを作りました。

明治に赤い丸形の郵便ポストが街角にデビューしたとき、おそらく郵便というモダンな事業を象徴するシンボルと見られたでしょう。戦後も、同じく丸形を踏襲して街角に立つ郵便ポストは、その派手な赤い色と、人間の背丈と同じ高さの存在で、街の中のアクセントになりました。

ところが、1970年に現在多く見られる長方形の角形郵便ポストが誕生します。郵便配達人が郵便物を取り出すのを便利にするためでした。どこか人間味のある丸形から、機械的な箱形の郵便ポストになりました。それだけ無表情で事務的で目立たない存在になりました。

更に、街路の色彩が多彩になったため、郵便ポストは尚更目立たなくなりました。四角くなった郵便ポストは、明治にデビューしたころの新鮮さはなくなり、街のアクセントとしての存在感もなくなりました。

今やインターネットの時代ですから、これもやむを得ないでしょう。しかし、郵便ポストを見て遠くへの憧れを感じた時代を覚えている者にとっては、寂しい気がします。

そこで、郵便ポストを郵便事業の宣伝手段として使うのです。郵政グループのキャラクターとして変身させる案は如何ですか? 商業的なキャラクター・グッズが氾濫する時代です。郵便ポストを道行く人々を楽しませるパブリック・アートとして考案するのです。

そのパブリック・アートは、超モダンな形態でも良いですし、昔の丸形の郵便ポストを復活させて郷愁を誘うのも一方です。

写真は、埼玉県の川越(写真2)と秋田県の角館(写真3)で見た伝統的な丸形の郵便ポストです。いずれも古風な街角に古風な郵便ポストが立っている風景は一幅の絵になります。これも立派なパブリック・アートです。
(以上)
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【2011/04/08 22:41】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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