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これが本当のパブリック・アート
                                   1.自由が丘看板-21D 1101q
                                  写真1
                     2.自由が丘看板-19D 1101q
                     写真2
     3.自由が丘看板-18D 1101q
     写真3
通行人に楽しんで貰うため公共の場所に設置する芸術品をパブリック・アートと言います。パブリック・アートとして何を何処に設置するかについて、そこの住民や来訪者の意見を反映させる努力はなされていますが、現実には常に評価が分かれて、決めるのに議論が多いようです。

西洋の都市では各家庭で窓辺に美しい花を飾るのをよく見ます。住人たち自らのためでもありますが、他所からの来訪者を歓迎するためでもあります。その点、日本人は、自分の室内や屋敷内を美しくしますが、西洋人のように道行く人達を喜ばそうと言う意識は低いようです。

ところが、最近とある閑静な住宅地で、面白い塀と壁を見つけました。坂の途中にある家の、黒い塀と壁は、不規則に曲がりくねった黄色と茶色の線で描かれていました。余り見かけないデザインなので、坂を上ったり下ったりしながら、暫く眺めてみました。

その図柄は明らかに道行く人に語りかける意図で描かれています。それは音楽の楽譜のようにも見えます。上下にくねる一本の線はメロディを、二本の線は和音を奏でているようです。その側を通りすがる人は、その音楽に合わせて思わずリズムをとりたくなります。(写真1、2、3)

通常の装飾的デザインは、ただ美しく飾って見る人を楽しくするものです。それで装飾の働きは完結します。しかし、この黒い背景に描かれた装飾的な線は、これだけで美を表現するとしては未完成な作品です。その側を歩く人々と対話することで完成します。

そこで合点がいきました。美術館で展示される作品を単に野外に展示しただけでは、パブリック・アートにはならないのだと。路上を歩いている人が、歩きながら自ずと対話できる作品こそがパブリック・アートなのだと。

個人の家の塀と壁の上に見事な芸術作品を描いて公共空間を飾ってくれた、このパブリク・アートの作者は主張しています。「これが本当のパブリック・アート」だと。
(以上)
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【2011/03/05 10:43】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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