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写真は実物よりも美しく
写真を撮る人は、実物よりも美しく撮ろうとします。人物を撮るときは特にそうです。

お見合い写真では、よく修整が施されます。修正ではなく修整であるところがミソです。これも美しく撮ることの中に入れても良いでしょう。

江戸時代の日本絵画では、自然の美を実物よりも美しく描いていました。人々は、これは真実ではないなどと、野暮なことは言いませんでした。

何しろ、日本の伝統では美しいことは真実よりも尊ばれていたからです。ゲーテはファウストに「優しさは真実に勝る」と言わせていますが、洋の東西を問わず、昔から真実はあまり尊ばれなかったようです。

真実を、事実を、と言い出したのは、近代以降の風潮です。近代の風潮は科学思考に影響されています。しかし、科学万能の時代も、そろそろ反省期に入ったようです。

写真は美を創造しませんが発見はします。その発見は、想像からではなく、事実からの発見です。事実から出発して事実以上の美しさを見つけるのが写真撮影の醍醐味です。
(以上)
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【2010/06/06 10:18】 | 写真論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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