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報道は言葉より映像で
報道関係者は、記事を書いて更に「絵が欲しい」と云います。くどくどと言葉で語るよりも映像を見れば直ぐ事実が分かると云うのです。

その意味では、年一回、東京都写真美術館で開催される「世界報道写真展」は一瞥して世界で発生した重要事件が分かる便利な企画です。これまでの一年間で何が人々の関心事だったかが直ぐ分かるからです。

事実の報道ですから事実を的確に把握しているか、見た人が容易に事実が理解できるかが大事です。写真の出来映えは二の次です。但し、報道写真でもスポーツ写真は別です。ダンスやバレーのような美しさが求められます。

報道写真は事実を的確に伝達すれば十分なのですが、コンテストではセンセイショナルな写真が選ばれるようです。色彩も、大きさも、誇張されたものが選ばれるようです。その方が見る人に訴える力が強いと考えるからです。

しかし、報道写真で大事なのは、感情に訴えるのではなく、理性に働きかける力です。その意味で、戦争、事故、貧困などをどぎつく捉えた写真よりも、今回の写真展ではサブプライムローンの悲劇を捉えたアンソニー・スアウの写真が印象的でした。

世界報道写真大賞を得た一枚と、上位入賞した三枚組の組写真二組、都合七枚の写真は、世界金融恐慌の始まりを見事に捉えています。これこそ言葉では表現しきれない社会現象を絵にして見せた写真です。

写真を言葉で説明しても意味がないので、是非写真展で現物をご覧下さい。展示会は8月9日迄開催されています。
(以上)

注:「世界報道写真展」については東京都写真美術館のサイト「写美」
http://www.syabi.com/details/wwp2009.htmlをご覧下さい。
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【2009/07/13 10:35】 | 写真展 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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