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朽ちるものと萌えるものと
     樹皮模様-38D 0905q
                              樹皮模様-39D 0905q


自然林の中では、大木が倒れて日光が地面に届き、倒木は朽ちて肥料となり、新しい苗木を育てると云います。深い山に入って、腐食した倒木の上から小さな苗木が生えているのを見ると、これが自然のサイクルなのだと納得します。

植物に限らず昆虫でも動物でも、死から生への循環は流れるように自然に運びます。一番ぎこちないのが人間です。生まれてから一人前になるのに一番時間がかかるのが人間ですが、死ぬのにも大変手間がかかります。

いま流行の環境論からみれば、地球上の生物で環境負荷が一番大きいのが人間であることは、その生死の過程を観察すれば良く分かります。

勿論、人間の生死は神秘に満ちています。ノーベル文学賞を受賞した川端康成は、弔問に訪れて死者との対面に長い時間をかけていたと云われます。誰が言ったか忘れましたが、生は幻影で死は現実である、人生のリアリティは死にあるとのことです。

作家である川端康成は、死者を凝視して人生のリアリティから何物かを学ぼうとしていたのかも知れません。写真を撮るとき新築の建造物よりも朽ち果てた廃屋に目が向くのも、存在のリアリティは死にあるからでしょうか。形態からしても生は単純ですが、死は複雑です。

朽ちるものと萌えるものが同居している光景は、対比することで更に強くそれを印象づけます。生命の誕生と比較された死は、益々神秘的に見えます。
(以上)
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【2009/06/07 08:23】 | 発見する | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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