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都市空間の鳥瞰論
   ニューヨーク-14Nht
   ハドソン川対岸よりニューヨークを見る
                                ニューヨーク-24Pht
                         エンパイアステートビルよりニューヨークを見る
   世界貿易センタービル眺望-08D 0802q
   世界貿易センタービルより東京都心部を見る
                                世界貿易センタービル眺望-27D 0802q
                                世界貿易センタービルの足許を見る

都市の美醜を論じる場合、街路の形状や街の建築物が主題になりますが、都市を上空から眺めた鳥瞰の景色についての議論は余り聞きません。街のスカイラインについては議論されますが、これは都市を鳥瞰した時の一部に過ぎません。

人間が都市を造るとき、既存の地形、地勢をもとにして土地利用を設計します。多くの都市は核になる建物(王宮、市庁、教会など)が先ず建ち、後は自然発生的に都市の外縁が広がっていきます。

更地に設計されたブラジルの人工都市、ブラジリアなどは例外ですが、既存都市を改造する場合も、改造計画はやはり地上での使い勝手で決まり、空中から見た姿を意識したものにはならないでしょう。

都市の住民は鳥のように飛んで上空から都市を眺めることはできませんから、それも当然でしたが、都心に超高層ビルが次々と建ち、飛行機が都市上空を低く飛ぶようになると、都市も上から眺めた景色を良くすることは大事になります。

東京の街の構造は、基本的には江戸の街を引継いで、大規模の街区整理をしていませんから、全体として平面的に縦横が整然とした造りではありません。そこへ高層ビルを無計画に建てるので立体的にも不規則な凹凸が生まれて、益々混沌としてきます。

原則的にはスペースの価値が高い所ほどビルの高層化が進む筈です。スペースの価値は当該地点の交通の便利さや都市便益の既存蓄積量などで決まります。従って、都市の超高層化は特定の場所に集中するのが当然ですが、そこに余地がなくなれば超高層ビルは次の候補地に飛びます。

土地(とその上空空間)は私的所有の対象となっていますが、所有者各自がベストの利用方法をとれば、都市全体のベストの土地利用になるという保証はありません。それにも拘わらず、日本は都市用地の利用に際して、公的利用優先が実行されることの少ない都市でした。

それに加えて、更に都市の鳥瞰景観を美しくするために超高層ビルを建てる人達の私権を制限すると云えば、激しい反対に合うでしょう。しかし、外国の都市を飛行機で上から眺めて美しいと感じたとき、外国ではそういう努力をしているのだと思います。

それに引き換え、東京の都市にはその努力の跡がありません。東京オリンピックに備えて急遽建設した首都高速道路は、お濠や街路の上を曲がりくねって走ります。これを機上でみた外国旅行者は東京の街はスパゲッティを撒き散らしたような街だと批評しました。

手許にあった東京とニューヨークの鳥瞰的写真を掲げます。
ニューヨークはヨーロパの都市のように古くありませんから歴史的な美しさはありませんが、近代的な整然さを持っています。
それに比べて東京は平面的にも立体的にも雑然としています。特に、ビルの高さの不揃いは醜いです。その様は雑居ビルが雑居しているとでも云えるものです。
(以上)
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【2009/03/19 13:59】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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