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家庭電気製品のデザインは変わったか
     1.東芝科学館:電気洗濯機 D 03D 0901q
     電気洗濯機
                                   2.東芝科学館:電気冷蔵庫 D 0901qc
                                   電気冷蔵庫
     3.東芝科学館:電気掃除機 D 0901qc
     電気掃除機
                                   4.東芝科学館:自動電気釜 D 0901qc
                                   自動電気釜

敗戦で打ちひしがれていた日本が、高度成長を遂げて世界第二位の経済大国になった時代は今や過去の歴史になりつつあります。

日本が高度成長期(1955~73)に入って間もなく、もはや戦後ではないと云われて登場したのが白黒テレビであり、電気洗濯機であり、電気冷蔵庫の、所謂三種の神器でした。アメリカン・ウェイ・オブ・ライフに憧れていた戦後の日本人は、これらの家電製品を手に入れることで豊かさを実感したのです。

しかし、これらの家電製品が十分に普及していたとは云えませんが、既に戦前の日本でも製造されていました。川崎市にある東芝科学館でそれら家電製品の日本一号機を見ることが出来ます。

テレビ放送が始まったのは戦後ですから、戦前にはテレビこそありませんでしたが、電気洗濯機、電気冷蔵庫、それに電気掃除機、自動式電気釜(炊飯器)までありました。

驚くべき事は、その出現が1930~31年と極めて早い時期であったことと、更に驚くべきは夫々のデザインがモダンだったことです。写真でご覧頂くと分かる通り、基本形は現在の製品と変わっていないばかりでなく、むしろ単純簡明であることで今でもモダンさを失っていません。

その中で電気洗濯機だけは洗濯物を絞る機能が機外に出ているので現在の形と違いますが、その他の電気冷蔵庫、電気掃除機、自動電気釜のデザインは、80年余りの歳月を経た現在でも、余り形を変えていません。

その間、家電製品では性能向上が図られ、自動化、効率化など数々の発明、改良が加えられました。その結果として外観も変更を余儀なくされた筈でした。或いは、美的観点からスタイルも変えてきた筈です。

工業デザインの発展の歴史とは、利便性と美観との調和を図るものです。美的センスだけを求めては、不便なものとして利用者に見捨てられますし、さりとて便利さだけでも直ぐに厭きられます。

昭和初期には日本の企業は既に今日に通用する家電製品を作り上げていました。そのことが戦後の高度成長を可能にしたのです。今日の閉塞感を打破して自信を取り戻すためにも、いま一度、東芝科学館を訪れ、先人たちの努力の結晶を見詰めることをお薦めします。
(以上)
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【2009/01/16 14:31】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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