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アートディレクター これからのデザイン界のリーダー
戦後のデザイン界をリードしてきたのは、工業デザインだと言われます。高度成長時代には工業製品のデザインの善し悪しが売り上げに影響するので、産業界が熱心に取り組み、当時の通産省がグッドデザイン賞を設けて、産業界を後押ししました。

その後、消費者の立場から誰にでも使いやすいデザインを求めるユニヴァーサル・デザインの運動が広がり、最近では環境に優しいエコ・デザインという新しい発想も生まれています。

通常、人々はデザインという言葉を、商品の形態や色彩のような物の衣裳という意味で使っていますが、それだけに限らず装置や建物にもデザインがあります。更に、組織や運営方法までデザインする対象になります。

デザイナーには、アートディレクターと称する人々がいます。彼らは、食器や自動車や洋服等のような、形のあるものをデザインするわけではありません。これらの形あるものを構成したり総合したりして、人々の求める空間を作り、組織を作ります。

それは、丁度、雑誌の編集者の仕事に似ています。編集者は、読者の欲望を充足するために雑誌に載せる記事や小説を選択します。編集者は誰に何を書かせるかを決めるのが仕事であり、自らは書きません。しかし雑誌の売り上げには、小説家より編集者の腕にかかるところが大きいのです。

アートディレクターは、私達の五感に感知されるもの全てをデザインします。それは具象、抽象を問いません。アートディレクターは、むしろデザインが持つ抽象的効果を良く知っており、その方面で力を発揮します。

アートディレクターは、商品であれ組織であれ方法であれ、社会が求めるものを模索し、創案する人達です。アートディレクターは潜在的な需要を掘り起こして実現する人達です。

もともとデザインとは、人に利便性を与えるとともに、心に感動を与えるもでした。
ドナルド・A・ノーマンは著書「エモーショナル・デザイン」の中で、デザインは三つの要素から構成されるとして、(1)見た目の良さ、楽しさ、(2)使うときの喜び、楽しさ、(3)美しくもなく、実用的でもない、だが何かを考えさせる、と指摘しています。

美しくもなく、実用的でもないが、人々を考えさせ、やがて喜びになり、人々の心に感動を与える仕事をするのが、理想的なアートディレクターでしょう。それがアートと呼ばれる所以です。
(以上)
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【2007/12/15 12:59】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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