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美を感ずる時
コペンハーゲン-13Phq


           トタン屋根-07Pq


                         流砂-01P 95qc


                                   流木-01Pqtc



写真を見て、この写真は美しいな、欲しいなと感ずる時は、どのような場合でしょうか?

普通は、その写真の全体から受ける最初の印象、即ち第一印象が決め手になると思います。第一印象は、形態と色彩の全体としてのバランスの印象だと思います。写真の一部分ではなく、全貌への「直感的な美感」です。

しかし、第一印象は時間と共に変化するものです。そのものを眺めている内に、最初の感動が消えていくこともあります。第一印象では見落とした部分が重要になり、最初の感動とは異なった美しさや意味を発見することもあります。

第一印象の感覚を重視する人がいる一方、鑑賞の吟味を経て得た感覚こそが優れていると言う人もいます。最初は感心した作品が、後になると平凡に見える、或いは最初はなんとも思わなかった作品が次第に気に入るようになる、という経験は誰でも持っています。これは「批評的な美感」です。

直感的美感と批評的美感は時間の経過によって変わることもありますが、変わったとしても両者の美感には共通の原則があるように思えます。

共通の原則とは、画面のなかの形態と色彩のリズムです。リズムは反復で表現されます。しかし単純な反復の連続では美感を喚起しません。反復には変化が必要です。反復に変化が含まれると、反復が生きてくるのです。それは形態においても色彩においても生じることです。

美感を呼び起こすリズムは自然の中にあります。自然は、形態と色彩のリズムで満ちています。撮影で美を表現するとは、自然のなかのリズムをフィルムの画面に再現するすることです。その場合、人間も自然の一部と見なしてよいでしょう。

完成して全てがバランスの取れた画面に人は関心を示しません。逆に全てが乱れていて混沌とした画面にも人は関心を示しません。人々が興味を持つのは混沌から完成へ進む過程です。静止状態ではなく、動態のなかに美しさを感じるのです。

動態を造り出すのがリズムと言えます。そして変化を伴ったリズムが美感を呼び起こすのです。このような理屈は何とでも言えるのですが、その作例を示せと言われると途端に困って仕舞います。理屈に適うかどうか分かりませんが、思い当たる写真を並べてみます。ご賢察を願うだけです。
(以上)
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【2007/11/14 08:37】 | 写真論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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