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丼の食文化
1.深川めし-01D 1202q
写真1 深川めし 江東区の深川江戸資料館の近く
2.土手通り-01D 1104qt
写真2 老舗の天麩羅屋 台東区三ノ輪の土手通り
3.人形町:玉ひで-04D 1305q
写真3 玉日で 日本橋人形町の親子丼屋
4.人形町:玉ひで-07D 1605qr
写真4 玉日で 昼食時の長い行列

 「どんぶり勘定」と言えば、勘定の内訳明細なしに大ざっぱな支払いをすることを言いますが、食べ物で「どんぶりもの」と言えば、大きな茶碗(丼)にご飯とおかずを一緒に入れたものです。

元々「どんぶり」とは職人の前掛けに付けた袋を指しましたが、食べ物の丼は瀬戸物の食器です。同じ表現の「どんぶり」が使われたのは、一つの入れ物に色々なものを一緒に入れることに由来します。

それにしても、日本の食文化の中で丼モノは人気が高い料理です。丼モノの人気の秘密は、料理するのも簡単、食べるのも簡単ということです。最近は高級な丼モノがあり、料理するのに手間を掛ける場合もありますが、丼モノは「簡単」が基本です。

アサリの味噌汁をご飯にぶっかけて食べる「深川めし」は、江戸時代に忙しい漁師が舟の上で食べた朝食でした。今はやりの吉野家や松屋の牛丼は、サラリーマンのぶっかけご飯です。ワンコイン(五百円玉)の食事のルーツが江戸時代にまで遡るなんて愉快です。
(写真1)

和風の丼モノに対して、洋風のワンコイン食事はマクドナルドなどです。こちらは入れ物に丼を使わず、簡便な紙で包みフライドポテトなど合わせて手掴みで食べます。簡単でも箸を使う和風ワンコイン食事に比べて、手掴みで食べる洋風は粗野に感じます。

お値段はワンコインの倍余りになる丼モノに、カツ丼、天丼、親子丼があります。夫々かなり手の込んだ料理ですから値段は少々高くなりますが、おいしい丼モノを所望される人々に人気があります。

これらの原材料は豚肉、海老、鶏肉、卵などですが、調理法は日本独自のものです。

カツ丼ですが、溶いた卵に豚肉を浸し、パン粉を付けて油で揚げ、これをカツレツ風に切って、更にタマネギと一緒に鍋で煮てご飯にかけるのです。

天丼はテンプラをご飯の上に載せただけの料理です。テンプラはオランダから伝来した時はふんわりしたものでしたが、その後サクサクした和風テンプラに進化しました。江戸時代は屋台で揚げたてを食べたそうで、意外と庶民的な食べ物でしたが、今では揚げたてを食べる専門料理屋は高級店です。それを庶民風に仕上げたのが天丼です。
(写真2))

親子丼は鶏肉と鶏卵の合せ技料理です。カツ丼との違いは、鶏肉と鶏卵が半々の重みを持つことです。どんぶり一面に半熟卵がたっぷり掛かった親子丼は、見た目には殆ど卵料理に見えます。時々鶏肉に代えて豚肉を使う親子丼を見かけますが、これは手抜きした親子丼です。

日本橋人形町に「玉ひで」という鳥料理屋があります。元々は軍鶏鍋(しゃもなべ)専門店でしたが、明治の中頃「親子丼」を発案して、以後知る人ぞ知る名店となりました。その秘密は軍鶏鍋の残りの割下に卵をとじるところから始まったと言います。
(写真3)

日本の丼の食文化は、簡単を求めましたが結構奥行きがあります。その奥行きを味わうのに一度軍鶏肉の親子丼を「玉ひで」で試してみては如何ですか?
でも、昼飯時はご覧のような行列が出来ますのでご用心を。
(写真4)
(以上)   
 
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【2017/07/19 19:04】 | 文化 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
飾らぬ装飾 ラベルのコラージュ
1.神泉町-03D 1705qr
写真1
2.神泉町-02D 1705qr
写真2
3.壁の落書き-70N 1706qt
写真3
4.壁の落書き-73N 1706qt
写真4
5.壁の落書き-75N 1706qt
写真5
建物の正面をフランス語でファサードといいます。ファサードは人間で言えば顔ですから、普通は化粧して美しく飾るところです。

店舗ならお客さんを迎える笑顔でなければいけません、或いは整然と威儀をただして出迎えなければなりません。

ところが笑顔もしなければ威儀もたださず、平凡な身なりでもなく、雑然として混沌として、意味不明の顔でお客を迎える店がありました。

それは、入り口の扉にもファサードの板塀にも、小さなラベルをばらばらに貼り付けた店舗でした。それらのラベルは、道行く人に小声で語りかけているようです。
(写真1、2)

もう少し歩いたところの別の店では、建物正面の柱全面に、飾りとしてラベルが貼ってありました。ばらばらに貼られたラベルは、道行く人に小声で語りかけているようです。
(写真3、4)

ファサードに貼られたラベルのコラージュは、その並べ方が乱雑で無秩序でありながら、遠くから暫く眺めていると、カオスがカオスでなくなってくるのです。一人の男がカオスに近寄って覗き込みながらラベルの囁きに聞き耳をたてていました。
(写真5)
(以上)
【2017/07/06 14:43】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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