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立ち葵も梅雨の花
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梅雨に咲く花で、もう一つ忘れてはいけないのは立ち葵です。梅雨入りの6月頃に咲き始めて梅雨が終わっても咲く続け、8月の真夏まで咲いています。梅雨葵という別名がある位ですから、梅雨の季節の花です。紫陽花も夏まで咲き続ける種類もありますから、梅雨の花はひ弱なようで、意外に強靱です。

紫陽花が、変化に富んだ色彩と独創的な形態で人々を魅了するのに対し、立ち葵は、すらっと伸びた茎に下から上に向かって次々と咲き上り、赤色やピンク系の明るい色の花を咲かせます。紫陽花のような寂しさの陰は少しもありません。
(写真1)

たおやかな茎と花弁を風になびかせ、花心を大きく広げて見せて咲く様は、梅雨空の憂鬱さを吹き払うような陽気な花です。梅雨の晴れ間に花弁に雨つゆを乗せて咲く立ち葵を見つけました。花弁もまた茎と同じくしなやかです。花弁の陰には沢山の蕾があります。
(写真2、3)

真夏の炎天下に農家の庭で咲き誇る立ち葵を見かけたことがあります。夏は花枯れの時期ですが、立ち葵だけが列を作って咲いていました。空に向けて伸びる茎には竹林に負けずに勢いがあり、花も目いっぱい咲いていて、梅雨のときより元気です。(写真4)

立ち葵は、日本では薬用として中国から輸入したそうですが、万葉集でも詠まれていますので観賞用にも栽培されていたのでしょう。西洋では、立ち葵をホーリーホックとも言いますが、これはキリスト教の十字軍がエレサレムに遠征したとき、聖地から持ち帰ったところから「聖地の花」と名付けられたのだそうです。

西洋には梅雨の季節はありませんから、西洋立ち葵は花弁はたおやかと言うよりも確りしているそうです。「聖地の花」ですから大切にされているのでしょう。
(以上)
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【2013/06/16 15:54】 | 発見する | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
梅雨の花 紫陽花
1.紫陽花-06P 86t
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花にはそれぞれ咲く季節があります。ですから季節を花で連想する人は多いでしょう。その意味で梅雨の季節を思い出す花と言えば、人は紫陽花(あじさい)を挙げるでしょう。

古来、日本人が愛した花は梅と桜でした。梅や桜を楽しむときは、晴れて爽やかな天気の日が好まれますが、紫陽花を鑑賞するときは、曇っていて小雨降るような日が相応しいのです。それは紫陽花の色彩が繊細で微妙な色合いに満ちているからです。こぬか雨降るなか紫陽花の花園を巡り歩くと心は静まります。(写真1、2)

南国に咲く花は強烈な太陽の光に映える原色のものが多いのですが、四季のある日本では、季節の変化に応じて色とりどりの中間色の花が咲きます。中でも紫陽花は高貴な色の紫色をベースにして、黄色、赤色、白色を混ぜた、赤紫から青紫に変わる微妙な諧調を示します。
(写真3、4)

紫陽花の色は、土壌に含まれる酸性度が高いと青色になり、酸性度が低いと桃色になる言われます。同じ土地でも青色と桃色が截然と分かれるわけではなく、また、同じ株から青色と桃色の花が咲いていることもあります。群生する紫陽花の花園は、それらの中間色が入り混じって変化に富みます。

この色彩表現の豊かさに加えて、紫陽花の花弁は他の花々の追随を許さないほど見事な造形美に満ちています。その造形美は、手毬り咲きと言われる、こんもりとした西洋紫陽花よりも、平たく咲く日本紫陽花に豊かに現れます。(写真5、6)

日本紫陽花の構造(花序と言う)は、中央に両性花、周囲に装飾花が並ぶ形になっています。花弁と呼ばれるものがこの装飾花でして、これは実は4枚の花弁状の萼片なのです。西洋紫陽花は花房全体が装飾花で覆われて両性花は見えません。(写真7、8)

この装飾花は昆虫を誘引するため発達したのですが、日本紫陽花の中央の両性花は雄しべ雌しべが不完全なので実を結ばないそうです。そうと分かると、紫陽花の微妙に変化する色合いも寂しさの表現なのかも知れません。
(以上)
【2013/06/08 11:51】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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