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超高層ビル群の前に松飾り
1.皇居前広場(皇居外苑)-59D 1712qt

2.皇居前広場(皇居外苑)-60D 1712qt

3.皇居前広場(皇居外苑)-61D 1712qt

正月には家の前に門松を立てます。
戸建ての家でも、マンションのビルでも門松を立てます。
新年に年神をお迎えするためです。

皇居の前に並ぶ超高層ビル群の前にも門松が立っています。
地植えの松ですから一年中立っています。

皇居前ですから
正月には地植えの松も居住まいを正していました。

(以上)


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【2019/01/29 18:58】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
重畳たる瓦屋根は重厚ながら華美である
写真1 神奈川県
1.龍口寺-08D 1207q

写真2長崎県 
2.瓦屋根-07P 96q

写真3 京都府
3.哲学の道-04D 1404qr

写真4 奈良県
4.瓦屋根-02P 94q

西欧建築では屋根よりも壁を重視しますが、日本建築では壁よりも床と屋根を重視します。

欧州大陸は緯度が高いところで気温が低く乾燥しているので、家を建てるときには壁を厚くして寒さに備えますが、降雨量が少なく湿度は低いので、壁を厚くして風通しが悪くなっても気にしません。

日本の国土は南北に長いので全国的に亜熱帯に属するとは言えませんが、総じて降雨量は多く、年間を通じて湿潤な気候ですから、地表からの湿気を防ぐ床と、上空からの雨露を凌ぐ屋根を重視します。その代わり風通しを悪くする壁は重視せず、部屋を仕切るにも軽やかな襖や障子を用います。

壁を重視する西洋建築では、建物の正面の壁面(ファサードと言う)に種々の装飾を施して建物の美観を競いますが、それに対して、屋根を重視する日本建築では、屋根の稜線と、それが重なる姿に美観を求めます。

日本建築の屋根のタイプに切妻造、寄棟造、入母屋造があります。切妻造は本を半開きにして伏せた形で、建物の正面が三角形にそそり立ち、派手に見えます。寄棟造は四つの屋根を伏せて張り合わせた形で、地味ですが安定感があります。入母屋造は上部は切妻造で下部は寄棟造にした建物で、派手と地味の両者を兼ね備えた建物です。

切妻造や寄棟造の建物が沿道に並んで建つ街並みは整然として美しいですが、寺院などに多い入母屋造の建物が屋根の稜線を重なり合わせると重厚で複雑な美しさを表します。

寄棟造の稜線が幾重にも重なったり、寄棟造と切妻造とが組み合わされたり、切妻造の屋根が幾棟も並んだりする光景に出会いますと、暫く足を止めて眺め入ってしまいます。
(写真1、2、3、4)

重畳たる瓦屋根は、順序よく並んでも、複雑に入り組んでいても、夫々の重厚な美観を体現しています。
(以上)
【2018/08/24 16:27】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ビル街の影絵芝居
写真1
1.新宿西口高層ビル群:都庁中央通りより-02D 1712qt
写真2
2.新宿西口:コクーンタワー-30N 1712qr
写真3
3.新宿西口:コクーンタワー-29N 1712qr
写真4
4.新宿西口:コクーンタワー-31N 1712qt

宿西口には東京で最初に誕生した超高層ビル街があります。
広い淀橋浄水場跡地を再開発したので、超高層ビルは整然と配置されています。
そして、夫々のビルは高さや容積がほぼ同じですから、街に一体感があります。
しかし、夫々の超高層ビルの姿は形や色は多様で個性的です。

街中を散歩していると、そのような超高層ビルを背景にした影絵を発見しました。
ビルの間に植えられた街路樹が演じてくれる影絵を楽しんでみませんか。
(写真1)

中でも西新宿で最も美しいビル、モード学園コクーンタワーを背景にした影絵は素晴らしいです。

葉を落とし枝を下ろされた銀杏の木のシルエットはコクーンタワー絵柄にマッチします。(写真2)

コクーンタワーに寄り添うように迫る常緑樹のシルエットは厚かましく見えます。(写真3)

見せないぞとコクーンタワーの前に立ちはだかるシルエットは嫉妬心が強いのでしょう。(写真4)
(以上)
【2018/04/05 15:34】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
オリンピック国立競技場の建設現場の空にクレーンは舞う
1.神宮外苑:国立競技場建設中-07D 1711q

2.神宮外苑:国立競技場建設中-12D 1711q

3.神宮外苑:国立競技場建設中-09D 1711q

4.神宮外苑:国立競技場建設中-06D 1711q

5.神宮外苑:国立競技場建設中-20D 1711q

6.神宮外苑:国立競技場建設中-22D 1711q

スタートから躓きが多かったオリンピック国立競技場の建設ですが、遅れを取り戻すべく急ピッチで工事は進んでいます。

工事現場は高い塀で囲われているので覗き見ることは難しいのですが、東京体育館の高い場所からは建設状況を垣間見ることが出来ます。

そこから建設現場を見ていると、オリンピック国立競技場の予定地全域にわたって沢山の建設用クレーンが動き回っています。

多くの建設用クレーンは空高く長い腕を伸ばします。そして互いに近づき接触しては離れます。恐らくクレーンの下では建設資材の運搬が行われているのでしょうが、上空では複数のクレーンが話し合っているようにも、じゃれる合っているようにも見えます。

複数のクレーンが重なり合う時、荷物を運ぶクレーンのワイヤーが絡み合うように見えます。やがて、ワイヤーが紐に見えてくると、クレーンは指に見えてきます。

覗いていたカメラのファインダーの中で、クレーンとワイヤーで何やら絵柄を描いているようです。まるで巨大な指が綾取りをしているかのようです。空に舞うクレーンの遊び心でしょうか。
(以上)
【2018/01/02 12:18】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
高層ビルに描く高層ビルの影絵
1.永代通り:大手町~呉服橋:大手町タワーみずほ-13D 1709q
            2.永代通り:大手町~呉服橋:大手町タワーみずほ-09D 1709q
                        3.永代通り:大手町~呉服橋:大手センタービルと大手町ファーストスケア-02D 1709qt
                                      4.永代通り:大手町~呉服橋:大手町ファーストスケア-11D 1709q

いま東京の都心部では広範囲にビル街の再開発(スクラップ・アンド・ビルド)が行われています。
新規に建設されるものもありますが、多くは中層階のビルが高層階のビルに建て替えられています。
東京オリンピック開催前までに改築しようとして時期が集中しているのです。

しかし、高層階のビルが林立すると、高いビルに日差しを遮られて街並は暗くなります。
高層ビルの影は長く延びて、隣の高層ビルに影を落とします。
それが却って平板な街並を立体的に見せて、街並は深みを増します。

一つの高層ビルが隣の高層ビルに落とす影は、双方の高層ビルの形で変形します。
日向(ひなた)のビルの姿形と日陰のビルの姿形の組み合わせで、高層ビルに描かれる影の形は変化します。

四角形のビルが四角形の影を落とすとは限りません。
あるものは三角形の影となり、あるものは台形の影を作ります。
高層ビルの街並を見通すと、相似形のビルの影絵が連らなって、街並の奥行きにアクセントを加えます。

また、描かれるビルの影は、朝から昼へ、昼から夕方へと、徐々に変化します。
日長一日見ていれば、超スローもション映画をみることになります。
ですから、高層ビルの影絵を楽しむには、雨天より晴天の日がよろしいようです。
(以上)
【2017/11/11 20:57】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
黴は岩肌に絵を描く
1.黴-99D 1705q
写真1
2.黴-105D 1705q
写真2
3.黴-108D 1705q
写真3
4.黴-110D 1705q
写真4
5.黴-114D 1705q
写真5
道端に切り通しの土砂留めのための大きな岩が並んでいました。
地下水がしみ出すのか、大きな岩肌は常に湿気を帯びています。
その浅黒い岩肌には、所狭しと黴が生えていました。

花が咲いていれば人は見てくれますが、黴では誰も見向きもしません。
しかし、眺めている内に、黴の絵柄がうごいています。
よく見ると岩の表面の大きな黴の塊は色々な形をしています。
ですから同じ形の花を見るより面白いのです。
じっと見ていると、不思議な形の黴は何物かを描いているのです。

写真 1.プードル犬が歩いています。
写真 2.ミッキーマウスが笑っています。
写真 3.子犬がじゃれ合っています。
写真 4.蛸と烏賊が睨み合えいます。
写真 5.子供が追われて逃げています。

これらは、黴が長い年月を掛けて描いてきたものです。
その筆先は見えませんが、今も少しずつ描いているのです。
(以上)
【2017/08/28 21:53】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
飾らぬ装飾 ラベルのコラージュ
1.神泉町-03D 1705qr
写真1
2.神泉町-02D 1705qr
写真2
3.壁の落書き-70N 1706qt
写真3
4.壁の落書き-73N 1706qt
写真4
5.壁の落書き-75N 1706qt
写真5
建物の正面をフランス語でファサードといいます。ファサードは人間で言えば顔ですから、普通は化粧して美しく飾るところです。

店舗ならお客さんを迎える笑顔でなければいけません、或いは整然と威儀をただして出迎えなければなりません。

ところが笑顔もしなければ威儀もたださず、平凡な身なりでもなく、雑然として混沌として、意味不明の顔でお客を迎える店がありました。

それは、入り口の扉にもファサードの板塀にも、小さなラベルをばらばらに貼り付けた店舗でした。それらのラベルは、道行く人に小声で語りかけているようです。
(写真1、2)

もう少し歩いたところの別の店では、建物正面の柱全面に、飾りとしてラベルが貼ってありました。ばらばらに貼られたラベルは、道行く人に小声で語りかけているようです。
(写真3、4)

ファサードに貼られたラベルのコラージュは、その並べ方が乱雑で無秩序でありながら、遠くから暫く眺めていると、カオスがカオスでなくなってくるのです。一人の男がカオスに近寄って覗き込みながらラベルの囁きに聞き耳をたてていました。
(写真5)
(以上)
【2017/07/06 14:43】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
東京タワーと東京スカイツリー 姿態比べ
             1.スカイツリー:アルカキット屋上より-02D 1410qr
             写真1
             2.スカイツリー:ネオン-03D 1501qr
             写真2
             3.スカイツリー:源森橋-02D 1103qr
             写真3
                                  4.東京タワー-20D 1612q
                                  写真4
                                  5.東京タワーの夜景-02D 04
                                  写真5
                                6.東京タワー-05D 1608qt
                                写真6
             7.スカイツリー部分-02D 1103qr
             写真7
                                   8.東京タワーの夜景-04D 04
                                   写真8

墨田区に平成24(2012)年東京スカイツリーが誕生してから、港区の東京タワーへの人々の関心は薄れたようです。電波塔も首都のパブリックアートだと見れば、ファッションは古いものより新しいものが好かれますから、流行には逆らえないので仕方がないことです。

スカイツリーは、平らな地上からすっくと立ち上がり、すらりと背が高くて、力(りき)むところもなく自然体で立っています。四方八方どこから見ても同じ姿形に見えて、しかも隙のないスマートな体型です。
(写真1、2、3)

他方、昭和33(1958)年に竣工した東京タワーは、傾いた高台の上で四肢をがっちり突っ張って、背伸びするように突っ立ています。下半身は逞しく安定感がありますが、背丈はそれ程高くはない、丈夫そうなマッチョな体型です。
(写真4、5、6)

東京スカイツリーには完成してから大勢の観光客が押し寄せていましたが、いっときの流行への情熱は冷めますから、今では当日ふらりと出かけても、余り待たされずに入場できるようになりました。他方、関心が薄れたと思われた東京タワーの方は、東京スカイツリーの誕生が刺激になって、意外に来場者数は若干盛り返しているようです。

東京タワーは、塔博士と言われた内藤多仲の設計になるもので、力学的に合理的で、端正な美しさが自慢です。内藤多仲の設計による塔は日本に六つあって、タワー六兄弟と言われています。主なものでは、大阪の二代目通天閣、名古屋テレビ塔、さっぽろテレビ塔などが内藤多仲の設計によるものです。

内藤多仲は、東京タワーはパリのエッフェル塔に似ていますねと言われたら「人が人に似ているようなものです」と平然としていたそうです。無駄をなくして数学的合理性を追求すればこうなると、内藤多仲の自信の程を示す答えです。

塔を人に喩えた内藤多仲の言葉で、思い直して両者を見比べてみると、東京スカイツリーはモダンだけれども何処か冷たい人という感じがしますが、東京タワーの方は野暮たく見えるが暖かい人という感じがします。
(写真7、8)
(以上)



【2017/01/19 11:51】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
苔は人知れず美を描く
 湯河原の万葉公園にて

1.湯河原:万葉公園:苔岩-03D 1605q
写真1
2.湯河原:万葉公園:苔岩-04D 1605qt
写真2
3.湯河原:万葉公園:苔岩-11D 1605qt
写真3
4.湯河原:万葉公園:苔岩-15D 1605qt
写真4
5.湯河原:万葉公園:苔岩-16D 1605qt
写真5

小さな苔たちは
光と地下水の恵みを求めて
小岩の位置に従い
小岩の形に合わせて
薄暗い谷間に
人知れず美を描く
(以上)
【2016/06/15 18:18】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
首都高速をパブリックアートに見立てよう
1.西新宿ジャンクション-02D 0904qtc
写真1 西新宿ジャンクション
2.西新宿ジャンクション-06D 1002qtc
写真2 西新宿ジャンクション
3.辰巳ジャンクション-06D 1411qr
写真3 辰巳ジャンクション
4.辰巳ジャンクション-05D 1411q
写真4 辰巳ジャンクション
5.辰巳ジャンクション-09D 1411qt
写真5 辰巳ジャンクション
6.西新宿ジャンクション-11D 1310qt
写真6 西新宿ジャンクション

都内の大通りを歩いていると、頭上に覆い被さるように走る高速道路に出会います。特に、幾重にも重なり合い、絡み合った巨大なコンクリートの塊に遭遇すると重圧を感じます。そこはジャンクションというところで、高速道路の乗換え、乗継ぎ場所です。(写真1)

西洋では建物の外壁が造る面に凹凸がなく整然と面合(つらあわ)せされている街並みを美しいと見ます。西洋人は建物が造る街並みの輪郭線がフラットに整然としているのを好むのです。

しかし、木造建築の多かった日本では街並みの輪郭線を揃えるのは難しく、そのため日本人は輪郭線が乱れても都市の美観が損なわれたとは感じないのでしょう。その習慣は今も変わらず、近代的なビル建築の街並みになっても平気で看板を歩道に突き出しています。

欧米では、街路の上空に高速道路が走るのを嫌います。況して、最も目立つ街路の十字路の上空に、怪物のようなジャンクションを建設することはありません。しかし日本では都市交通の便利さを都市美より優先させていますから、都心部の街路上に高速道路が縦横に走り、交差点の上空に巨大なジャンクションが聳えても平気です。(写真2)

ある外国人は、飛行機で空から首都高速道路網を見て、東京はまるでスパゲッティをばら撒いたような都市だと云いました。しかし、ある日本の科学評論家は、二層三層の高速道路がビルの間に走るのを見て、近未来の都市交通が実現したと喜びました。

市中の街路に電線や電話線が蜘蛛の巣のように張り巡らされても気にしない、日本人の都市美への感性が変わらなければ、高速道路が都市上空を縦横に走り回っても気にしないでしょう。

しかし、あるとき頭上を走る高速道路とジャンクションを見上げていて、ふと怪物のような構造物が奇妙なものに見えてきました。それは、とぐろを巻く大蛇であったり、八岐大蛇(やまたのおろち)であったり、レジャーランドの遊戯施設であったり、結構、目を楽しませてくれたのです。
(写真3、4)

鉄骨とコンクリートの構造物が、空中で離れたかと思うと近づき、弧を描いて回転し、重なり合って結びつき、時には隣接するモダンなビルディングに絡みつく、高速道路とジャンクションは巨大なパブリックアートに見えてきたのです。
(写真5、6)
(以上)
【2015/07/26 10:32】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
青函連絡船のスクリューの摩耗
1.青函連絡船のスクリュー:部分-27D 1501qt
写真1
2.青函連絡船のスクリュー:部分-21D 1501qt
写真2
3.青函連絡船のスクリュー:部分-13D 1501qt
写真3
4.青函連絡船のスクリュー:部分-08D 1501q
写真4
5.青函連絡船のスクリュー:部分-11D 1501qt
写真5

ギリシャの哲人ヘラクレイトスは万物は流転すると言いましたが、この世の中でじっとしていて変わらないものはありません。堅い金属でも、空気に触れれば腐りますし、使えば減ります。その結果、金属の表面に現れる模様は色々に変化しますが、自然が造った金属面の紋様には、人工的でない不思議な魅力があります。

一般に腐蝕は物質を醜くしますが、摩耗は磨くので物質を美しくします。家具や宝石は綺麗にするため磨きますが、意図しない摩耗でも磨く作業は同じですから、思わぬ美しさを産みます。

お台場の船の科学館の桟橋に、青函連絡船洋蹄丸のスクリューが展示されています。津軽海峡を往復した船のスクリューは、長い間、海水と激しく戦ってきました。スクリューは堅い金属であり、海水は流体ですから、スクリューは滝が岩を削るように海水で侵食されたのです。

金属の摩耗には、その仕方により、凝着摩耗、切削摩耗、腐蝕摩耗、疲労摩耗の四種類があるそうです。洋蹄丸のスクリューの、どの部分がどの摩耗に相当するのか分かりませんが、色々な摩耗の結果、色々な表情をしています。

写真1では、海水の摩擦で研がれた金属の表面は波模様になっています。波浪の足跡を見るようです。
写真2では、海流は時には激しくスクリューに噛みつき、はっきりした小さな曲線の紋様を刻みます。
写真3では、海水は、あるところへは強く、あるところへは弱く、スクリューの表面に不規則に当たります。描かれる紋様にアクセントがつきます。
写真4と5では、静かな湾に停泊しているときは波の圧力は休みます。すると、スクリューの表面は腐蝕とか疲労を起こすのです。
(以上)
【2015/06/03 12:40】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
収穫後に繪になる田圃
1.伊豆天城-02Dqt
写真1
2.長野~上越-20D 1409q
写真2
3.長野~上越-33D 1409qtc
写真3
4.長野~上越-41D 1409qt
写真4
5.長野~上越-38D 1409qrc
写真5

瑞穂の国日本では農村に行けば何処にでも田圃(たんぼ)はありますが、その田圃が美しく見えるのは田植の後の早苗が並んだ時期です。次に美し見えるのは黄金色の穂を垂れて行儀良く並んだ景色です。(写真1)

しかし、稲刈りが済んだ後の田圃も見方によっては捨てたものではありません。周囲の風景から色彩が失われて、薄曇りのモノトーンの景色の中で見る晩秋の田圃に、ふと美を見付けました。

走るバスの窓から、刈り取りの終わった田園風景を眺めていましたら、稲の刈り跡が幾何学模様になった田圃を見付けました。稲の切り株だけが平板に並ぶ晩秋の田圃は、造形的に美しいものがあります。(写真2)

次に現れた田圃には水が溜まっていました。ここには秋雨が降って雨水が田圃に溜まったのでしょう。その表面には濃淡のある縞模様が浮き出ていました。放置された藁屑と稲の切り株は、空からの反映を受けて白く明るく、暗い湛水の溝とコントラストを見せていました。(写真3)

続いてバスの窓から見えたのは、複雑な模様の田圃でした。雪の来る前の農作業で農耕機を走らせたのでしょうか、田圃の畝には縦縞に横縞が加わり、更に斜め縞がよぎり、田圃の表面はモダン・アートのように描かれていました。
(写真4、5)

農耕機で田圃を不規則に掻き均して巧まざるアートを描いた農夫は、そのことに少しも気づかず家路についたことでしょう。
(以上)
【2015/02/15 14:57】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
大波が波止場の上屋まで打ち寄せて
1.クルーザー:出航-08D 0504qtc
写真1 横浜港大桟橋埠頭を出航する大型クルーザー 
2.横浜大桟橋-14D 1201qrc
写真2 横浜港大桟橋埠頭の全景
3.横浜大桟橋-18D 1201qrc
写真3 大波小波が波打つ横浜港大桟橋埠頭の建屋の屋根
4.横浜大桟橋-20D 1201qc
写真4 横浜港大桟橋埠頭の建屋の屋根の一部
5.青海客船ターミナル:斜面模様-03D 1501q
写真5 青海客船ターミナルの土手
6.青海客船ターミナル:斜面模様-06D 1501q
写真6 青海客船ターミナルの土手

埠頭と言うと大型客船と大型貨物船が接岸するところです。埠頭は船客が乗り降りするところであり、船荷を積み降ろしするところです。

小さな船着き場を波止場と言いますが、波止場の元々の意味は海から押し寄せる波浪を食い止める堤防という程の意味でした。

しかし、波止場は船の発着する港となり、懐かしい人との邂逅の場所となり、つらい別れの場所となりました。演歌の「港町ブルース」で歌われるように、波止場は喜び、待望、悲しみ、哀愁の場所になりました。(写真1)

波止場のことを桟橋とも言いますが、桟橋はその名の通り岸辺から海に突き出した組立橋です。小さな波止場は大抵は木造の桟橋ですが、初めは仮設のような鉄製の桟橋であったものが、後には巨大な鉄筋造りの岸壁になったものがあります。横浜港岸壁がそれで、ですから埠頭と言ってもおかしくないのに、今も大桟橋と名前が付いています。(写真2)

「くじらのせなか」と言う愛称で呼ばれている横浜港大桟橋埠頭は、その屋根の部分は大波が波打つデザインになっています。(写真3、4)

横浜大桟橋は上屋が大波を描いていますが、波止場の広場に大波を描いてあるケースもありました。お台場の青海客船ターミナルの土手がそうです。まるで波止場に白い大波が打ち上げられているかのようです。白線の大波に沿って波止場の土手を歩いていると船酔いしそうになりました。(写真5、6)
(以上)
【2015/02/01 20:49】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
豪雨が描くラテアート
1.砂模様-09D 1409q
写真1
2.砂模様-07D 1409q
写真2
3.砂模様-01D 1409q
写真3
4.砂模様-08D 1409q
写真4
5.砂模様-02D 1409q
写真5
6.砂模様-05D 1409q
写真6

地球温暖化の所為でしょうか、最近は各地で局地的な豪雨が降ります。

普段は降らない大量の雨水が、堰を切ったように流れ込み流れ去ると、地表には水流の跡が残ります。突然発生した雨水の流れは、僅かな地面の凹凸に沿うように左へ右に回り、地面の硬軟に応じて地表の砂埃を押し流していきます。

豪雨が去った後、いつも見慣れた地面は様相を一変して、雨水の軌跡が鮮やかに刻まれていたのです。それが人の足跡で乱されないうちにと、写真に撮りました。

地表のある部分では川の流れのように幾筋にも分かれており(写真1、2)、ある部分は何本もの支流が本流に流れ込むように集まっています(写真3)。また、水が滞留して池となった所は盆地のように(写真4、5)、勾配が強くて流れが速かった所は浅瀬のさざ波のように刻まれています(写真6)。

これらの模様は、焦げ茶色のモノトーンの表土のお陰で、墨絵のように見えます。雨後に訪れた神社の境内の、自然の雨水が描いたひとときのラテアートでした。
(以上)
【2014/09/17 18:27】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
日本瓦は優れた造形品
                    1.写真、愛宕山-04D 0302qrc
                    写真1 愛宕山にNHK放送博物館に展示
                        されている写真を複写したもの
       2.瓦敷道路:草津湯畑-02D 1312q
       写真2 草津湯畑周囲の道路のパブリックアート
       3.瓦敷道路:草津湯畑-08D 1312qt
       写真3 草津湯畑周囲の道路のパブリックアート
       4.瓦敷道路:草津湯畑-06D 1312qtc
       写真4 草津湯畑周囲の道路のパブリックアート
                                   5.瓦塀-02D 0908qrc
                                   写真5 東京都内の築地塀
                                   6.築地塀-02D 0805q
                                   写真6 東京都内の築地塀
                                   7.築地塀-08 0912q
                                   写真7 東京都内の築地塀

甍の波と雲の波
重なる波の中空を
橘かおる朝風に
高く泳ぐや鯉のぼり

これは弘田龍太郎作曲の童謡「鯉のぼり」の第一節です。
ここで甍(いらか)の波とは連なる瓦屋根の瓦のことで、それが空に泳ぐ鯉幟にとって波に見えたということですが、重なる波に喩えられるように日本の瓦屋根は美しいものです。

芝の愛宕山にNHK放送博物館を訪れたとき、そこに瓦屋根が続く江戸市内の写真が展示されていました。それは幕末に日本を訪れた外国人が愛宕山の頂上から撮った写真でした。黒い瓦屋根と白い壁が交互に地平線まで続いている江戸の市街地の風景です。外国人には江戸の市内がまるで海原のように美しく見えたのでしょう。(写真1)

瓦が日本へ持ち込まれたのは、6世紀に仏教が百済から伝来したときでした。従って飛鳥時代(592~710)の法隆寺などの仏教建築には盛んに瓦が使われました。しかし奈良時代、平安時代になっても、瓦葺きは寺社建築や宮殿などに限られていました。

瓦を焼くのに多額の費用が掛かりましたし、重たい瓦を載せるには頑丈な建造物が求められたから、その後も一般の建造物には瓦屋根は普及しませんでした。しかし江戸時代になると在来の瓦を改良した桟瓦(さんがわら)が考案されたので、平瓦と丸瓦を組み合わせて重くなる従来の施工法に依らないで、軽い瓦葺きが出来るようになりました。

そのため商人などの富裕階級の家屋にも瓦屋根は普及し始めます。また幕府も火事に強いということで瓦屋根を推奨したと言います。明治以降もその伝統は引き継がれ、日本の家屋の大半は瓦屋根になりました。幕末の日本を訪れた欧米人が賞賛した街並みの美は、明治以降も広がりました。

戦後は、都会ではコンクリート造りのビル建築が盛んになり、また瓦屋根は地震や台風に弱いということで瓦屋根の風景はどんどん減っています。でも地方ではまだ沢山の瓦屋根の家屋が残っています。黒いモノトーンの瓦屋根のある風景は、湿潤な日本の風土に馴染んでいて心が落ち着きます。

このように屋根の上に並べられた沢山の瓦はマスとしての美しさを顕しますが、他方で一枚一枚の瓦にも造形美が潜んでいます。桟瓦は四角形の平瓦を波打たせた形ですから、瓦を縦に切った断面は直線になり横に切った断面は曲線になります。

この特徴を生かして桟瓦を土塀や道路の装飾に使っています。桟瓦の直線だけ集めたり、曲線だけ集めたり、また直線と曲線を組み合わせたりして、リズミカルな造形美を表現できるのです。これらは日本のパプリックアートであり、彫像を街角に飾るような気取り方はせず、何気なく洒落ているのです。(写真2、3、4、5、6、7)
(以上)
【2013/12/22 22:25】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
夏の夜に屋形船から見た川面
                    1.屋形船-03D 1306q
                    2.屋形船-03D 1306qr
                    3.屋形船-05D 1306qrc

水面に何色かの絵の具を溶いて落とすと表面張力で絵の具は浮かびます。水は表面に浮かぶ何色かの絵の具を緩やかに拡散します。僅かな振動と僅かな風が絵の具を動かすのです。帯状に広がる絵の具の縞模様を櫛のような金具で上下左右に攪拌して縞模様に変化を与えます。すると水面の絵の具の模様は複雑な形に変化します。そうして出来上がった水面の模様を、紙で被せてぬぐい取ると、見事な色模様の絵画が出来上がります。

これは外国のある観光地でマーブル模様の絵画を制作販売している場面を描写したのです。

同じ技法は、かなり昔から日本の伝統絵画でも採用されています。それは「墨流し」という技法でして、尾形光琳が紅白梅図屏風に使ったと言われます。日本の伝統的染め物の一種に「墨割り」というものがありますが、これも原理的に同じものでしょう。

この種の絵画技法に潜む秘訣は、すべての作業を人工的に行わずに、あるところで手を抜いて自然の流れに任すところにあります。自然は人工より巧みと言うべきか、人工と自然の働きを混ぜた方が優れた作品を生むというべきか、議論はありますが、傑作が出来上がることは確かです。

ところが自然は、自然の力だけで見事なマーブル絵画を描きます。それも誰に見せるでもなく描くので大抵は見逃されています。写真は夏の夜に屋形船から見た川面の一瞬です。
(以上)
【2013/07/20 14:56】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
梅雨の花 紫陽花
1.紫陽花-06P 86t
写真1
2.姫の沢あじさい-02P 90t
写真2
           3.あじさい-12D 1206q
           写真3
           4.あじさい-36D 1306qt
           写真4
                       5.紫陽花-03Pqt
                       写真5
                       6.あじさい-10D 1206qt
                       写真6
                                  7.あじさい-27D 1306q
                                  写真7
                                  8.紫陽花-01P 99Y5t
                                  写真8

花にはそれぞれ咲く季節があります。ですから季節を花で連想する人は多いでしょう。その意味で梅雨の季節を思い出す花と言えば、人は紫陽花(あじさい)を挙げるでしょう。

古来、日本人が愛した花は梅と桜でした。梅や桜を楽しむときは、晴れて爽やかな天気の日が好まれますが、紫陽花を鑑賞するときは、曇っていて小雨降るような日が相応しいのです。それは紫陽花の色彩が繊細で微妙な色合いに満ちているからです。こぬか雨降るなか紫陽花の花園を巡り歩くと心は静まります。(写真1、2)

南国に咲く花は強烈な太陽の光に映える原色のものが多いのですが、四季のある日本では、季節の変化に応じて色とりどりの中間色の花が咲きます。中でも紫陽花は高貴な色の紫色をベースにして、黄色、赤色、白色を混ぜた、赤紫から青紫に変わる微妙な諧調を示します。
(写真3、4)

紫陽花の色は、土壌に含まれる酸性度が高いと青色になり、酸性度が低いと桃色になる言われます。同じ土地でも青色と桃色が截然と分かれるわけではなく、また、同じ株から青色と桃色の花が咲いていることもあります。群生する紫陽花の花園は、それらの中間色が入り混じって変化に富みます。

この色彩表現の豊かさに加えて、紫陽花の花弁は他の花々の追随を許さないほど見事な造形美に満ちています。その造形美は、手毬り咲きと言われる、こんもりとした西洋紫陽花よりも、平たく咲く日本紫陽花に豊かに現れます。(写真5、6)

日本紫陽花の構造(花序と言う)は、中央に両性花、周囲に装飾花が並ぶ形になっています。花弁と呼ばれるものがこの装飾花でして、これは実は4枚の花弁状の萼片なのです。西洋紫陽花は花房全体が装飾花で覆われて両性花は見えません。(写真7、8)

この装飾花は昆虫を誘引するため発達したのですが、日本紫陽花の中央の両性花は雄しべ雌しべが不完全なので実を結ばないそうです。そうと分かると、紫陽花の微妙に変化する色合いも寂しさの表現なのかも知れません。
(以上)
【2013/06/08 11:51】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ブランドと美人投票論
表参道:青山通り東側-27D 06
       表参道-54D 0606qrc
                   表参道:青山通り東側:夜景-10D 0701qt
                             表参道:夜景-16D 0701qt
                                        表参道:夜景-40D 0701qt

世の中はブランド時代です。小物の装飾品から洋服、食品、レストラン、家屋、ホテル、学校、会社まで有名ブランドになりたがります。ひとたびブランド・イメージを確立すれば、値段が高くても気前よくお金を払って手に入れようとする人が沢山やってくるからです。

ブランドは、良い商品、良いサービスのイメージを伝えるシグナルです。イメージですから、必ずしも性能や機能を正確に伝えなくても宣伝効果はあがります。ブランド・イメージと商品やサービスの実体が異なる場合があっても、買う人々は余り気にしません。

しかし、人々はイメージを買って満足するのであって、商品の便利さ、美味しさ、住み心地、教育内容、収益力は気にしないと言えば、間違いになるでしょう。ブランド・イメージは、やはり実体の裏付けがあって持続するものです。

ところが商品やサービスによっては、必ずしも実体、即ち利用価値とは関係なくブランド・イメージが持続する商品やサービスがあります。その典型的なものが美しい宝石であり、デザインの良い装飾品です。これらは、人々の情感に訴えるものだからです。

実用的でもない、性能が良いわけでもない、値段が高いだけであるのに、ブランド・イメージだけで人気のある商品やサービスがあります。これこそブランド商品の中のブランド商品というべきで、それはお金持ちや有名人が好むというだけで一般の人々も競って買い求める商品です。

このことにいち早く気付いて、ブランド・ビジネスで成功したの人が、グッチ社のグッチオ・グッチでした。ロンドンの高級ホテルでボーイとして働いていたグッチオ少年は、そこに宿泊する王侯貴族の振る舞いを見て、彼らがステイタスを買っていることを知りました。

ステイタスを買うなら、商品やサービスの内容の善し悪しは問いません。買う動機に実用性が関係しないとなれば、実用的でない物ほどステイタスが純粋に表現できます。世間を見回すと、そのようなブランド商品がイメージだけで高く売られているのを知ります。

皮肉な人が言いました。皆が高級だと思えば高級になるのだと。多くの人々が「高級である」と考えるブランドは、丁度美人コンテストで優勝する美人のようなものだそうです。美人コンテストでは、自分の好む美人ではなく、多くの他人が「美人である」と見なす候補が優勝しますから。

経済学者ケインズは、学者でありながら株式投資でも大いに儲けたそうですが、彼は株式相場はこの美人投票論のようなものだと言っていました。
(以上)
【2013/01/14 10:40】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
菊 多様で多彩で重厚な花
1.菊-06P 95q
写真1 農家の庭に咲く菊
2.菊-01D 1011q
写真2 厚物咲の菊の花弁
               3.菊:大菊-02D 0711qt
               写真3 厚物咲の大菊の展示場
               4.菊:一文字菊、管物菊-05Dqt
               写真4 一文字菊と管物菊の展示場
                              6.菊:懸崖作り-01D 0711qt
                              写真5 懸崖作りの菊

                              5.菊-02Pq
                              写真6 懸崖作りを真上から見る。

桜は日本の国花ですが、菊も日本国を象徴する花です。皇室の紋章は菊です。また、日本の大使館の玄関にかざる紋章は菊ですし、日本人が外国に行くとき携行するパスポートの表紙には菊のデザインがあります。

桜が春を代表する花なら、秋を代表する花は菊です。桜は華やかに咲いて、あっと言う間に散りますが、菊は時間をかけてゆっくり咲いて、長く咲き続けます。

伊藤左千夫の小説「野菊の墓」を映画化した「野菊の如き君なりき」では、楚々とした恋人の少女を野菊の花に喩えていました。野生の野菊は一見寂しそうに咲きますが、実は丈夫な多年草植物です。その強靱な生命力を生かして品種改良が重ねられ、いま私たちが眼にする菊の大半は品種改良された人工栽培の花です。(写真1)

菊は多様かつ多彩であると同時に重厚な花です。中山義秀の小説「厚物咲」では、一人の老人が他人に負けない見事な分厚い花弁の菊を栽培しようと、人に知られないように密かに栽培する様が描かれています。菊作りに執念を燃やすこの老人は、片意地で非情な心で「厚物咲」の菊を見事に育てるのです。(写真2)

そうしてみると、菊という植物は、一輪の花弁でも人間の創造的栽培に、きめ細かく反応する植物だということが分かります。こうして栽培される菊の花の種類には、大菊、厚物、厚走り、管物、一文字などの名称がつけられています。それらを見ていると菊の花弁は人間の手で柔軟に変化することが分かります。(写真3、4)

また、菊は容易に枝分かれする茎を持っているので、一本の菊から色々な形の菊花の房を造形することが出来ます。花房を組み合わせて見せる菊の仕立て方には、三段仕立て、懸崖づくり等があります。菊人形が作れるのも菊の茎が柔軟かつ強靱だからです。(写真5、6)

菊は中国から薬草の一種として輸入され、その地味な性格から当初は花としての関心が持たれませんでした。しかし江戸末期には日本で改良された菊が西欧に輸出されると、菊は日本の花として知られるようになり、世界の花、キクとなりました。
(以上)
【2012/10/05 10:19】 | デザインする | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
花の絨毯
                   1.絨毯-02D 1209q
                   写真1
       2.パンジー-05D 1204qt
       写真2
       3.パンジー-07D 1204qt
       写真3
                                 4.菊-04D 1011qt
                                 写真4
                                 5.菊-08D 1206qt
                                 写真5
                    6.ひなげし-13D 1205q
                    写真6
                    7.ひなげし-25D 1205q
                    写真7

絨毯(カーペット)は生活用品ですが、それを芸術品として扱われるまでにしたのはペルシャ(イラン)人の才覚でした。今では高級な絨毯といえばペルシャ絨毯です。素材に高価な絹を用いて、敷物ではなくて壁掛けとして売られているものもあります。

確かにペルシャ絨毯は織り方が緻密であり、絵柄は美しく、細密画を見るようです。その上に座って暮らす人々にとって、絨毯を敷くことは室内に花園を設える気分になったでしょう。ペルシャ絨毯は西欧人社会でも愛好され、その上を歩く人々にとっては花園を散策する気分になったでしょう。(写真1)

自然界の花園では、その上に座ったり歩いたりは出来ませんが、眺めて見飽きることはありません。

良く手入れされた花園は、花弁が整然と並んでいて、色と形に心地よいリズムがあります。次々と下から盛り上がるように咲く花弁の群れもあれば、適当な間隔に散らばってゆったり咲く花弁の群れもあります。(写真2、3、4、5)

他方、咲くに任せた花園では、種類の異なる花が入り乱れ、個々の花弁の姿は消え、面として美しさを現します。白い花が広がり、赤い花を引き立てます。白い花は、「地」となり、赤い花は「図」となり、見る人に強い印象を与えます。(写真6)

赤い花の群れと水色の花の群れが、緑の草原にばら撒かれたように広がる花園は、自然の点描画を見るようです。眼を細めて見ると複雑な色が徐々に変わるグラデーションを楽しむことが出来ます。(写真7)

優れたペルシャ絨毯の柄模様は、多分このような自然の花園からヒントを得て編み出されたのだと思いました。
(以上)
【2012/09/15 23:50】 | デザインする | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
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